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行列のできない診療所

医師の心の目で日々を綴ります

N市立O小学校4年生からの質問

 

Q:タバコをすったときの気持ちよさって、ニコチンによって血管がちぢこまった後に一気に血がもどってくる量が増えるから気持ちがよいと感じるんですか?

 

A:ちょっとちがいます。私たちが気持ちいいとか幸せだとか感じている時には、脳のなかでドーパミンというホルモンが出ています。ところがタバコを吸いはじめてしまうと、ニコチンによるシゲキでしかドーパミンが出なくなってしまいます。ニコチンの効果は1時間くらいしかもたないので、気持ちが落ち込んだり、不安になったりして、またすぐすいたくなるのです。

 

Q:せいぶんが一番強いタバコはなんですか?

 

A:タバコ会社は、せいぶんが強いタバコ、弱いタバコなどと、それぞれ名前を変えて売っていますが、あれはウソです。タバコの葉はみな同じ葉っぱです。毒せいぶんのちがうタバコの葉があるわけではありません。紙巻きタバコの場合には、口でくわえるところのフィルターに針の穴をあけて、空気のまざりぐあいで煙の濃度を調整しているだけなのです。でも、ニコチンに依存している人は、空気がまざって、せいぶんが弱いと感じると、深く吸いこんだりして、よけいに毒ガスをすおうとしてしまうので、むしろきけんです。世界にタバコは1種類だけですよ。

 

Q:どうして知っている大人はおしえてくれないのか?

 

A:どうしてでしょうね?「寝た子を起こすな」という言葉があります。わざわざ悪いものを教えることはない、ないしょにしておいて、きょうみを持たせないようにしたほうがいいと、考える人がいるのかもしれません。でも、知らないことは一番こわいことです。しっかり勉強しましょう。

 

Q:先生はにがてなことってありますか?

 

A:もちろんあります。正義感が強すぎて、世の中のウソや、悪いことをしている人をゆるせません。 それで、いかりの気持ちを自分の中にたまりすぎて、からだの調子がわるくなってしまうことがあります。