FMの聴き逃しで、4回のパブロ・カザルス特集を針仕事をしながら一気に聴きました。

チェロと何のご縁もない若い頃、たまたま耳にしたバッハのチェロ無伴奏っていう曲が有名でいい曲なのでCDを買おうと、何気なく買ったのがカザルス版。

無知な私は、1番のプレリュードさえあればいいのに、残りの35曲は眠くなるだけと不満でした。

しかも、音もイマイチだし他の演奏家の方が良かったのかしらと。

猫に小判、馬の耳に念仏とはこのことでしょう。

 

FMで流れるカザルスの音源を聴きながら、思い出し笑いでした。

今聴くと、人間味あふれる個性的な演奏が何とも魅力的で心に響きます。

音楽の力を再認識し、大いに励まされる番組でした。

 

96歳で没後50年!最後まで現役でした!

驚異的なタフさと情熱!

 

ふと同じスペイン人のパブロ・ピカソは同世代かしらと、検索しました。

何と彼も没後50年!同じ年に91歳で没。

 

どちらも母国の政権に反対して、生涯故郷に帰ることはありませんでした。

2人に交流はなかったようです。

 

そしてカザルスもピカソも80歳で孫のような若い妻と結婚しています。

カザルスの妻はまだご存命で、youtubeでインタビューも観ました。

ピカソの妻はピカソの死後自殺。

ピカソの女性関係は凄まじく、物騒な事件も多く恐ろしいこと。

 

カザルスは平和主義者でもありましたが、3度目の結婚で平穏に人生を終えられたようです。

 

共通して激しく燃えた人生に、芸術は宿ったのでした。