創立25周年にもなる大塚国際美術館に初めて参上。
梅雨の晴れ間に急きょ決行しました。
山や海の景色も楽しいバスに揺られ、意外に早く到着。
本物が一番と、長らくそっぽを向いていたことを反省しています。
こんなに壮大で見ごたえのある美術館とは思っていませんでした。
5時間もいましたが、周りきれなかったので再挑戦します。
西洋美術史をこんなにリアルに体験できる今の若い人が羨ましい。
学生時代、美術を専攻していたので「ベネツィア派絵画」についてなど、レポートを書いたことがあるけど、こんな原寸大のリアルの絵があれば、どれだけ良かったことか。
でも、現地に行った気になって日本にひきこもりになってはいけませんね。
入場してすぐのシスティナ礼拝堂に入って、中学生時代の記憶が突如蘇って驚きました。
美術の授業で、初めてのヨーロッパスケッチ旅行から帰ったばかりの先生が、
システィナ礼拝堂のキリストのポーズを真似たりしながら、
熱くミケランジェロを語ったのでした。
当時は夢のまた夢のヨーロッパ。
いつか行ける日が来るかしらと憧れが膨らみました。
西洋美術の関心に火をつけたのはこの先生だと今更ながら実感でした。
現地に行っていても見過ごした絵だらけ。
やはり人間は知識で見るので、知らない絵は通り過ぎる。
フェルメールもカラヴァッジョもブームになって知っているから凝視する。
ブーム以前から好きなので注目していた、というのはなかった。
そんなもんですね。
日本人好みの人気の客寄せスポットの中には残念なものもありました。
でも、ここならではの正統的なグループ分けなどは、本当に勉強になるし興味が深まります。
冷房がききすぎて体が冷えてしまいました。
次回は冷房対策をお忘れなく。