人生の墓場? | 姑なんてだいきらい

人生の墓場?

この人と一生一緒に生きていこう。そう思って結婚した。


結婚前は休みのたびにデートしたし、あえない日は毎日電話した。1時間、2時間、4時間ぐらい話したこともあった。何をそんなにたくさん話すことがあったのか、今、振り返ってみても何も覚えていない。でも、そんなことしくても、これからはずっと一緒にいられるんだ・・と結婚できてうれしかった。


でも、やっぱり、この次にくる接続詞は’ところが’やん。


主人は中学校の教師。そして、バレーボール部の顧問。朝練のために7時前には、学校へ出勤し、夕方も18時ごろまで練習なのか、帰宅は20時より早かったためしがなかった。20時ならまだよくて、そこからマージャンしたりパチンコにいったり、時には飲んだり・・だろうか・・大方の場合22時は必ずすぎたし、午前様などというのもざらだった。


結婚したとたん、愛がなくなったのか・・と思った。


たまに早く帰っても、部活のキャプテンと電話を始めたら、1時間ぐらいはざらやった。なんや、こいつは誰とでも長電話なんか・・と中学生にまで嫉妬して情けなかった。

そして、土曜、日曜も毎週のごとく練習と試合とがあった。


妻じゃなくて、生徒ととして出会ったほうがよかった・・と何度も思った。


お盆に2~3日。お正月に2~3日。休む以外は常に学校に行っていた。後に生徒指導という職についたときは、真夜中でも親や警察から電話があり、やれ、子どもが家出しました、やれ、学校で誰かシンナーを吸っていると通報がありました、やれ、だれそれが万引きで検挙されました・・・。


そんなもん、時間外勤務や!家では親が捜せ!シンナーは警察官が行け!と、妻の私は吼えた。


教師には残業というシステムがない。朝早くから働こうが、午前様になろうが、真夜中に呼び出されようが・・それに報酬が支払われることは無い。給料にすでに組まれている・・というほどのお給料はいただいているとは到底思えない。自分の勤務しかこなさない先生も、どこまでも際限の無い教育という仕事にお付き合いする先生も、すべて年齢でお給料は決められる。今は、評価!なんてもんがあって、給料が上下するらしいが、それこそ、仕事そっちのけで昇進試験にうちこんだ校長、教頭に評価されるなんて、前より最悪や。いまでこそ公務員は、うらやまれることもあるが、当時、バブルもまっただなか・・私は、景気のいい話をする人々がうらやましかった。あんたら、あのときぼったくったんやから、今更、こっちに矛先むけんな!って思ってる。


話は大脱線してしもた。


そう、結婚したとたん、私はひとりぼっちになった・・。朝、お弁当をつくって送り出したら、真夜中まで会うことがなかったり、一日中、話もしなかったりした。そのくせ、姑は毎日、私を教育しようとしてうるさかった。主人は帰ってきて、お風呂にはいって、ご飯を食べて、セックスして、寝て起きたら朝、お弁当持って出勤していってしまう。


なんやねん。。セックスつきの女中か・・。


その後、子どもが次々と年子で3人生まれて、ほとほと、疲れ果てていった・・。離婚するにも経済力もなければ、子ども3人もかかえて、身動きがとられへんかった。結婚は人生の墓場って、こーゆーことなんやなぁ・・・ってあのころ、私はよく思った。