科学した人の、録音データ(2) | Acqua Fragile

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愛と勇気とさかなが友だちです。イタリアのプログレではありません。

(本日も、お魚の話ではありません)


ゆうべかなり探しましたが、
Macにもレコーダにも録音データは残っていませんでした。

あの日、取材させていただいたのは
S社の教育事業の50周年記念座談会でした。
創業者が、日本の未来を担う子どもたちに
科学の心を育てたいと1959年に始めた事業で、
スローガンは「科学を好きな子どもを育てる」です。

近年「日本は科学技術立国を目指す」といった、
国ぐるみのかけ声や取り組みが目立ってきていますが
S社では50年前に、すでに科学技術が日本の
未来を支え、拓いていく、その担い手は子どもたちだと
考えたのだと思うと、日本の産業界の
ものづくり(=ひとづくり)の精神は素晴らしいです。

へぇ~~、私が生まれる前から
そんなこと考えて実践してたんだこの会社、
という素朴な感慨と、
私もまた科学を好きな大人のつもりだったので、
ちょっといつもと分野が違うけど
がんばろうと思い、取材の仕事をお受けしたのでした。

事業団では全国の小学校の理科の先生が書いた
理科教育の実践法の論文をコンクール形式で選んで、
表彰して、受賞した小学校に助成金を出すという活動を
続けてきたそうです。

座談会はその活動の50周年を記念したもので、
過去に受賞した各地の小学校の理科の先生たちが
集まって、自分たちが行った理科教育を
振り返るだけでなく、
教育そのものへの取り組み姿勢(批判も含む)、
科学の考えかた、学校をとりまく地域、
子どもの未来、そういった大きな展望までも
語るというもので、
胸が震えるほど素晴らしい座談会でした。

私はNHKの「ようこそ先生」という番組が好きで
こんな授業受けたかったナァと
こんな先生だったらよかったナァと
いつも思うのですが、それ以上に、
座談会に出席されていた理科の先生がたの授業を
自分が小学生の頃に受けていたら
どんなにか面白く感動しただろうと思いました。

授業内容もそうですが、先生がたの心の強さや
豊かさ、情熱に打たれました。
生徒さんたちがうらやましい。
(続きます)


タイトルの「科学した人」は「教育した人」?
とも思うのですが、理科教育で未来を考え、
新しいことを実践したという点で、
この方たちは科学者だと思ったのです。