今日はFXとは全く関係ない話です。
季節外れですが、タクシー運転手をしている知人に先日聞いた
ちょっと怖いお話をします。
「タクシー運転してて怖い思いもしたことある?」
と聞いたところ、
「何回かあるよ。でもこれが一番怖かったな」
と話してくれたのが
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その日は朝から霧のような雨が一日中降り続いてたっけ。
俺(知人)は、その日の午前2時頃にXX霊園の近くを走って
たんだけどなぜか急に小便がしたくなったんだ。
霊園の中に公衆トイレがある事を知っていた俺は、車をそこに
横付けし、用を足した。
「さて、もう少しで今日の仕事も終わりだな」
と思いながら車に戻ると、車の脇に髪の長い若い女の子が一人
ぽつんと立ってるじゃないか。
こんな場所で、しかもこんな夜更にこの子は何してんだ。
まさか?! と思いつつも、近づいていって
「ご乗車をご希望でしょうか?」
と聞いてみたんだ。
するとその若い女の子は、
「はい。 XX市のXXX町まで行きたいんですが、持ち合わせ
がないので料金は着いたら家から持ってきますがよろしいで
しょうか?」
ととッても小さい声でいうんだ。
XX市XXX町は結構距離があってとても歩いて行ける距離
じゃない、まして雨も降ってることだし、
「どうぞ、お乗りください」
とおれは後部座席のドアを開けたんだ。
後部座席の真ん中に座った女の子は、顔を下に向けたまま静かに
座っている。
俺は気味が悪かったんで、「よく降りますね~」と当たり障りの
ない言葉をかけてみた。
すると女の子は 「ええ」 と小さく言っただけで後は口を
閉ざしちまう。
客の中には会話をしたがらない人も多いので、俺は会話は
あきらめて雨の中車を走らせた。
雨の中を走ること約30分、やっと目的地に到着。
家は閑静な住宅街にある新築で今風の戸建だった。
後ろのドアを開けると女の子は、
「すいませんでした。只今お金を持ってきますので少々お待ち
下さい」
といって車を降り、家の玄関のカギを開け中に入って行ったんだ。
俺は車の中で待ってたんだけど、10分が過ぎ、20分が過ぎても
女の子は一向に出てこない。
いくらなんでも時間がかかりすぎだと思い、俺は車から降りて
その家の玄関横にあるにチャイムを押したんだ。
ちょっと間があった後、玄関の電気が付き家の中から、
「どちらさまですか?」
という男性の声。
俺は、「こうこうこういう事でお宅のお嬢さんをお送りしたので、
タクシー代をいただきたい」と訪問の主旨を伝えた。
すると家の玄関ドアが開いて、女の子の両親と思しき中年の男女が
顔を出し,
「うちには、今は女の子はいませんが」
というんだよ。
「いや、そんなはずはない。たった今こんな容姿の髪の長い
女の子をお送りして、その子が宅に入っていくのを見て
るんです」
と伝えると、その男女は顔を見合わせて、「まさか」っていうんだ。
そして、
「その女の子はこの子でしょうか」
と俺に一枚の遺影を見せたんだ。
まさしく俺の車に乗った子だった!
両親の話だと、その写真の子はちょうど1年前の今日、交通事故で
この世を去り、そのお墓はXX霊園にあるとのこと。
俺は背筋が凍るのを覚えた。
両親は家に入っていった(帰って来た?)女の子は見ていない。
俺は両親への挨拶もそこそこにその家を辞した。
タクシー代? そんなものどうでもよかったよ。
第一 車に乗った女の子を見たのは俺だけなんだから請求の
しようもないじゃないか。
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知人の話はここまでです。
女の子が座っていたところが、濡れていたかどうかは記憶に
ないそうです。
話の真偽はどうかわかりませんが、知人はウソを言うような
キャラの人物でない事は確かです。
また、この手の経験は多くのタクシードライバーがしているとも
言ってました。
きっとその女の子は自分の家に帰りたかったんでしょうね。