UVケア
今年もやってきましたUVケア。これから夏にかけて右肩上がりに紫外線がきつくなっていきます。気象庁のHPより下記の画像をお借りしました。上が札幌市で下が那覇市です。黒い点が2009年の日最大UVインデックスの推移で、黒線は1991～2008年の日最大UVインデックスの平均値を示しています。
紫外線は1年のうちでは夏、1日のうちでは昼頃、地域的には低緯度で強くなります。 紫外線量は１日の中では正午頃、１年の中では夏至前後に最大となり、また国内では南の地方ほど多くなります。また曇りの場合は、快晴時の約６割となり、雨が降っている場合には、快晴時の約３割まで減ります。日差しがないからUVケアはいらないという考えは間違いです。
さて、紫外線のうちUV-Bは表皮まで届き表皮の底にあるメラノサイトという細胞が、メラニンを生成して紫外線から細胞を守ります。そのメラニンはターンオーバーによって、押し出されてなくなりますが、メラニンを過剰に作ったりすると、そのまま残りシミになってしまいます。
UV-Aは肌の真皮まで届き、繊維芽細胞はエラスチンを部分的に分解し、またコラーゲン線維は小さく切断されて、真皮を正しく保てなくなります。 繊維芽細胞はコラーゲンを生み出して格子状を作り、それを結ぶエラスチンで肌の弾力を保ちますので、UV-Aによりシワが出来ます。
それではどのようなUVケアが必要でしょうか？女性ですとクリームやファンデーションに紫外線防止剤が入っているものがあるのはご存知ですね。その数値や記号でSPFまたはPAで表したもので悩んだりしませんか？ご存知の方も多いでしょうが、今一度再確認しましょう。
SPFとは
紫外線のB波(UV-B)を防ぐ効果を示します。UV-Bは肌表面に作用して、赤く炎症をおこしたりしみ、そばかすの原因にもなります。 SPFの数値はどの位あるかと言うと1～50で表され、50以上は50+と表示されます。
PAとは
紫外線のA派(UV-A)を防ぐ効果を示しています。 UV-Aは肌の奥まで入り込み、じわじわとダメージを与えしわ、たるみの原因にもなります。 PAの表示は + ++ +++ の3段階に分かれていて+が多いほど防ぐ効果が高くなります。
紫外線防止効果を考えると、SPFの数値の高いものやPAの+の多いものがよいかなと思いがちですが、そうとも限りません。 一般的に効果が高くなるほど、肌への負担が大きくなるからです。 肌を守るために肌を傷めては意味がありません。肌の為にはなるべく軽いものを選ぶ方が良いと思います。特に女性の化粧品にはすでにUV対策されている者が多いですので肌への負担が大きくなる一方ですから注意しましょう。
買い物や散歩程度でしたら、SPF10～20、PA+で十分です。屋外のスポーツ・レジャーなどでSPF20～30、PA++、海水浴、登山など炎天下でのレジャーならSPF30＾50、PA+++と日本化粧品工業連合では推奨しています。
さて、これでUVケアが完璧だと思うのは間違いです。ここまでは「紫外線から肌を出来るだけ守った」だけで、肌へのダメージは日々足されていきます。必要なのは肌の回復のための栄養を補わなければなりません。
はだの材料となるアミノ酸肌の静止絵に必要なアミノ酸・・・BCAA（バリン・ロイシン・イソロイシン）・アルギニン・プロリングルタミン、そしてそれを助けるビタミンC（コラーゲン生成の促進）をたっぷり摂取しましょう。
あまり知られていませんが、アミノ酸のシスティン・グリシン・グルタミン酸の３つが結合してグルタチオンという物質が出来ます。これはメラニサイトがメラニンを生成する前に、紫外線を防御する働きがあります。
またシミ対策にメラニンの生成をコントロールするシスティンというアミノ酸はシミを防ぐことで医薬品にも承認されています。
カラダの外は紫外線バリア、カラダの内から生成、この２つが正しいUVケア・・・美肌のケアです。
それでは今日も楽しくアンチエイジングしましょう。
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