話題沸騰!
超軽量、フィネス対応、フルメタル丸型リール
【Loongze Airlite BF】
分解・原因究明しました!!!
過去の記事で開封インプレも投稿しておりますので併せてご覧ください!
最初に
いま話題のAirliteBF、僕の使用用途にもピッタリでものすごく好きではあるのですが、AirliteDBCと比べ巻き心地が良くないんです。
巻きにザラつきや、シャリ感がある為分解して原因を調べて見ようと思います。
※リールを分解したことのない方、あまり分解に詳しくない方、こちらのブログを参考にしてバラしても全て自己責任でお願い致します。
分解・観察
ある程度シャリ感等の原因の予想はついていますが、一旦開けて中を見てみましょう。
綺麗ですね♪ ギチギチしすぎず程よいゆとりがあります。
ドライブギアはジュラルミン、ピニオンギアは真鍮でしょうか?
ドラグクリック音はダイワ方式のような感じ。
でも音出しピンは全然違う形!! ドラグワッシャーはカーボンワッシャー(乾式)ですね♪
エアライトシリーズはホントにドラグが滑らかで気持ちいいんです(^^)
部品点数はそれほど多くない?慣れてる人ならすぐできますね♪
ただ、ウォームシャフトを分解しようとしましたがベアリングの留め具がEリングではなく、、、
Cリング(・o・;)
全然外れないし、外したら飛んでいきそうだったのでここも割愛(*_*)
ドライブ、ピニオンギアにはBOREDのALPHAとTHETAで仕上げ(^^) 乾式のドラグワッシャーには薄ーーくグリスを塗りました。
今回の巻き心地に直結する原因は無いが各部洗浄、注油して組み直しました。
次に、皆さんが恐らく最初にするであろうお手軽カスタムポイントのハンドルまわりを見てみましょう。
ハンドルノブは写真のように専用工具をノブキャップにはめて回します。ここもねじ式♪
中はプラスネジで、ノブを外すとベアリングが上下に2つずつ。ハンドルシャフトの長さは27mmの太さ4mmなのでダイワSサイズが合いそうですね^_^
ベアリングサイズ
ベアリングサイズ
- ハンドルノブベアリング 740zz×4
- メカニカルブレーキ側ベアリング 950zz
- ピニオンギアベアリング 1280zz
- ドライブギア軸下ベアリング 950zz
- ウォームシャフトベアリング 740zz×2
- スプールベアリング 1150zz
- パーミングカップ側ベアリング 1030zz
- ハンドルベアリング 1280zz
- ワンウェイクラッチ 1つ
原因と解決
さて、ある程度中を見たので巻き心地が良くない原因を改善していきましょう。
巻き心地のザラつき、シャリ感の原因・・・
そうです。ズバリ!スプール!!!
の、ベアリングです(☞゚∀゚)☞
これが原因のベアリング。
いろんなリールを触ってきましたがオレンジのベアリングは正直見たことありませんでした。
※ちなみにAirliteDBCはミネベア製でした。
そもそも、AirliteBFとAirliteDBCで違うベアリングを使う理由ってなんでしょうか?
そんなことを考えつつネットでオレンジのベアリングを探す。
すると衝撃の事実が!!
なんとなくお気づきの方もいらっしゃいますよね?(^^)
そう!
セラミックボールベアリング
やはり原因はこれでした(゜o゜;
正確には側が金属なのでハイブリッドセラミックボールベアリングというみたいです。
補足として
セラミックベアリングのメリット
- 回転の立ち上がりがスムーズ。
- 低慣性でブレーキが効きやすく、軽量ルアー向け。
- オイルやグリスが少量で済むので、回転を阻害しにくい。
- マグネットの影響を受けにくい。通常のベアリングは、マグネットの側に配置していると磁気を帯びて、回転が鈍る事もある。
セラミックベアリングのデメリット
- ノイズが多い。
- 巻き心地がシャリシャリに感じる人もいる。
- 滅多に起こらないが、重量級ルアーで高い負荷をかけた場合、中の玉が割れる可能性がある。
というメリット、デメリットがあります。
要約すると、ノイズやザラつきが多少なりあるが
回転の立ち上がりが良く低慣性の為、軽量ルアーを扱うベアリングとしてかなり優秀であるということ。 ※高級なセラミックベアリングだとノイズもほぼ無いそうです。
セラミックボールベアリングが標準搭載されているってすごくないですか???
他にセラミックボールベアリングが標準搭載されてるリールありますか? 僕が知り得る中では無いです(゜o゜;
AirliteBFとAirliteDBCはブレーキシステムや糸巻き量だけでなくスプールベアリングも最適化され、棲み分けまでもしっかり考えて作られているようです。 企業努力に脱帽です。
僕はやはりノイズが嫌なのとそこまでフィネスな使い方をしないため金属製のベアリングに泣く泣く交換(TT)
スプールを金属製に変えても重量差は+0.4gほどしか変わりません。
スプール側のベアリングにもCリングが(・o・;)
ここでもCリングに少し苦戦しましたが先ほどより大きめだったので割と楽に外せました(^^)
これによりノイズは無くなり巻き心地は激変!
AirliteDBCと同等?いや、それ以上か!?
まとめ
最初はハズレのベアリングだと思ってたんですがまさかでしたねー^_^
リールの巻き心地、ノイズの原因がわかったと同時にとんでもない発見と企業努力を感じ、これこそユーザー目線の本気のリールだと思いました。
超軽量、フィネス対応、フルメタル丸型リールってだけでも十分凄いのに、さらにセラミックボールベアリングが標準搭載なんて・・・。
ノイズは多少ありますが、フィネスをメインに使う方たちにとってはかなりのストロングポイントですね!