いや、別に泣きたい訳じゃないんですけどね。
なんか、泣きそうなのに、涙が出なくてもどかしい。
涙腺狂ったか。ついに。
ゲームとか小説とかで泣くのは、その世界にのめり込んでしまうからであって、自分の今存在してる世界のことでも、自分自身のことでもない。
なんていうか、そういうので泣くのはただ感動したってことだけであって、本来の“泣く”と言う意味とはどこか違うと思う。
じゃあ、本来の泣くってなんだ?って聞かれると困るけど。
あー、なんだろ。
うまく言えないな。
日本語っていっぱいありすぎて、どう言えば良いのかさっぱり分からない。
第一、それ程言葉を知らないからな。
どうしたものか。
でも、最後に、本当に泣いたのは中学三年生の時だと思うんだ。
だって、その時に泣いた記憶だけは今でも覚えているんだもん。
ゲームとか小説で泣いたことなんて時間と共に薄れていって、なんで、どうして、どんな内容で泣いたかも思い出せないから……。
中三の三月――雪が降りしきる時期に、母親が入院。
前々から予兆があったものの、私としては突然の出来事。
聞いたことのある病名で、けれど、どんなものかんて判らなくて。
ただ、突然独り残されて、もうずっとそのままなのかと思って、凄く寂しくて、哀しくて。
今まで当たり前の様に居たからこそ、その喪失が怖かった。
その時を思いを言葉にするには私はまだ幼すぎて、なんと言えば良いのか解らないけど、ぽっかりと胸に穴が空いた気がした。
なんか、暗い話になっちゃったな。
やめよ。
あ、ちなみにもう一つの泣いた記憶は中一の時に彼氏と別れた後。
彼氏が好きだった曲聴いて号泣してたな。
でも、本当に泣きたいな。
辛いことも苦しいことも悲しいことも悩んでいることも、全部全部涙と一緒に流してしまいたい。
嗚呼、もう一層のこと、私という存在ごと流してくれれば良いのに。