おはようございます、一ノ瀬 ユイです🌈
今回は、冥王星の水瓶座イングレスについて記事を書いていきます。
2024年01月21日09:57に冥王星が水瓶座にイングレスします。
*ホロスコープを作成するサイトによって分単位で時間が異なり、
また、少し天体の配置がズレることがあります*
山羊座最終度数で一進一退を繰り返す冥王星は、
私の中では「進撃の巨人」の「巨人の地均し」のように感じています💦
冥王星は、昨年の3月に水瓶座にイングレスしましたが、
2か月もしないうちに山羊座に戻りました。
その際、土星が水瓶座から魚座に移るタイミングと重なっていたことが印象的でした。
古典的には、土星は水瓶座の支配星ですので、
大きな枠組みで見れば、
冥王星が水瓶座に完全に移行するまでは、
水瓶座の土星の働きは、物質性や論理性の限界を高め、
緊張感や切迫感を凝縮するような、
敢えて、循環とバランスのために偏りを作るような時期だったのかな、と振り返りました。
土星が魚座にイングレスし、約2年半かけて運行し、
その間に、海王星に接近していく中、
魚座のサイン・エネルギーの中で、
「意識が現実を創る側面」と、
「現実を体験する・受容する・肯定する」ということ、
そして、内面からの投影としての外面の世界を受け止め、
純粋な想いを知るために、不要なもの、邪魔なもの、植え付けられたものを選別することで、
海王星・魚座が象徴する「理想」や「夢」を自分の中に見つけ出すことができる。
すべての出来事に対して、責任を負うことは、現実的に不可能ですが、
少なくとも、自分の生きている範囲において、
目に飛び込んで来る出来事に対しては、
目を背けたくても、自分に非が無いのにと思ったとしても、
「世界との共創」としての現実が繰り広げられていることに納得してみると、
「私は悪くない」や「あなたは悪くない」という気持ちが
どれだけ私たちを罪の意識で縛っているのかが分かります。
もちろん、その気持ちを受け入れられない時も、
受け入れようとしている段階の時も、すべてが完璧だと思います。
*
冥王星は、1つのサインにつき、約12~32年をかけて運行しますので、
一度逆行を始め、順行に戻っても、
度数としての進み具合が最も遅い、太陽系最遠の天体です。
さて、冥王星は、明日21日に一度水瓶座に移りますが、
5月から逆行を始め、9月に再び山羊座に戻ります。
そして、11月20日から、山羊座に戻らずに、
今年の年末から、冥王星の水瓶座時代(世代)が始まります。
今回は、「予行演習」や「予兆」という捉え方をしながら、
約4か月の冥王星の水瓶座の運行に焦点を絞りながら、
冥王星の水瓶座イングレスのホロスコープをリーディングしたいと思います。
・太陽&冥王星:水瓶座@11ハウス
・海王星&土星:魚座@12ハウス
・ASC・カイロン・ドラゴンヘッド:牡羊座@1ハウス
・木星&天王星R:牡牛座@2ハウス
・月:双子座@3ハウス
・ドラゴンテイル:天秤座@7ハウス
・金星:射手座@9ハウス
・水星&火星・MC:山羊座@10ハウス
・PoF(パート・オブ・フォーチュン):獅子座@5ハウス
***
まず、ノード軸が1ハウス - 7ハウスに位置していることから、
「主体(自我)」と「客体(他者の自我)」、
「主観」と「客観(他者の主観」、
「私が捉える世界」と「他者が捉える世界」のように、
二元性の原理・鏡像構造として、
意識をどこに向けるのか、ということが命題として示されています。
少し難しい表現になりましたが、
シンプルに言えば、
「誰の意識」を採用して、「誰の言葉」を聞いて、「誰の行動」をするのか、
という「主体性」や「能動性」が強調されている、ということです。
水瓶座の象意として挙げられる例として、
「技術革新」がありますが、
大衆としての私たちは、発見や気づきの発生から、実験・検証を経て、
手元に「モノ」が届くまでにはタイムラグがあります。
今回のホロスコープのASCからは、
大衆的で、受け身として、
「誰かに示され、促されて動く意識」を自分の中に見出し、
その意識を脱ぐ時に、勇気が必要であったり、
未知の自分になりそうな感覚に怖気づいてしまう自分を発見したりすること自体が、
望ましい流れですよ、というメッセージを読み取りました。
小惑星カイロンは、
土星までの7天体と、トランスサタニアンの3天体の架け橋としての立場を持ちますが、
物事の順序として、「未来」というゴールが先にあり、
「始め」に心の傷やトラウマを設定されている、と考えると、
人生のどの時点でもあっても、
心の傷やトラウマは、完全に消失することはなく、
目的が達成されるのは、
「傷やトラウマ、苦手意識、形容しがたい恐怖」といったものが
「私という存在」が成り立つために必要で内蔵されている、
という真理ベースで、それらの要素を捉え、
活用し始めると、カイロンの象意はもちろんのこと、
世界の成り立ちや働きも、自分の味方であり、
自分と共創して世界の営みを成り立たせているのだと、
頭では完全に理解することはできなくても、
ふっと、肩の力が抜ける感覚を得ることができます。
MCは山羊座@10ハウスで、
近くには金星(9ハウス)、水星・火星が位置しています。
ホロスコープを見る際に、
天体を自分の「分靈」とし、
中心の球体(地球)を自分の大靈としたら、
天体はハウスやサインという領域・区域の中で、
頑張って働いている、と見ることができます。
10ハウスという場所は、太陽が最も高く昇る場所であり、
物理空間においては、南中を天頂とし、
精神空間においては、MCが摂理の頂点を示します。
山羊座、並びに、10ハウスは、
「見られる場所」であり、「光が当たる場所」、
そして「観測される状況」を示しますので、
水星と火星が山羊座@10ハウスに位置していることで、
目に見える形で、自分のこれからの意思決定に関する情報や気づきが用意されていて、
そういった外面の世界からのフィードバックをちゃんと受け取ることが、
冥王星の水瓶座イングレスが示す「処世術」といいますか、
当たり前のことだけれど、
本当に、自分と世界が共創した現実を客観視して、受け取って、認めてくださいね、
ということだと思います。
サビアンシンボルでいえば、
山羊座の最終度数で「秘密の会議」みたいなものがあったと思います。
私は、あまりサビアンシンボルを絶対視しない立場なので、
例えとして引用しますが、
会議に出席しているメンバーで、
・議長
・積極的に発言をする人
・他のメンバーの顔色を窺っている人
・無関心な人
・居眠りをしている人
などなど、色んな面々がいるとします。
それらのメンバーが、すべて自分だとしたら、
すべての人が、自分の別の分靈としての存在だとしたら、
意見や主張が異なっても、
「目的」という1つのゴールを掲げることだけは、
一致させる必要があります。
外面の世界では、特に対人関係では、
他者を思い通りに動かすことはできません。
ですが、自分の中での矛盾や葛藤、過去からの経験による思考パターンなどと、
「今、起きている事象」に対してのバランスを取る決定権は、
私たち自身にあります。
世界も人生も、人の心の中も、すべて調和と混沌で成り立っています。
仰々しく、「創造主として生きよう!」と言いたいわけではありませんが、
「人生は起こるべくして起こる」と考える立場としての私は、
「人生が体験させようとしていることに向き合うこと」以上に、
近道・王道はないのだと感じています。
MCに水星と火星が近いことで、
「現実を肯定する機会」に恵まれるわけですが、
それを促してくれるのは、
実は月と太陽&冥王星のトライン、
月と土星のスクエア、
土星を頂点とした、太陽&冥王星と月との調停のアスペクトによるものです。
そして、月は3ハウスでジョイとなり、
向かいの9ハウスには金星が位置し、
海王星は12ハウスに位置していますので、
理性と精神性のバランスが整っている配置です。
あくまで、今回のホロスコープに掲げられている、
現実をより善く解釈するために、現実を受容し、肯定する
という意識を採用する時に、
これらの天体の連携からの恩恵が得られる、という注釈付きですが、
あまり難しく考える必要はなく、
内面と外面で起きた出来事・事象を、
何の脚色も演出も加えず、
「そのままでいさせてあげる」
という「無為自然」のスタンスで、観測すればいいと思います。
前回の記事で、ジャーナリングやブレインダンプについてシェアしましたが、
やはり、自分の人生の歩みをリアルタイムで記録をつけ、
思考や感情という個人的な内面の動きと、
外面世界から送り込まれて来る事象を、
そのまま言葉にして、現象を肯定することは、
私たちにとって、「百利あって、一害無し」です。
こういう時に、自分の分靈の中で「知性」を司る水星を可愛がりながら、
沢山働いてもらうのがいいかもしれませんね。
冥王星の、水瓶座の運行の予行演習となる今日から、
大変な人生になる!
なんて考えることはしなくてもOKです。
起こるべくして起こることが、
今までと毛色が違い、
景色も流行も異なる中、
自分に必要な選択と、世界が自分に求めている要請を擦り合わせながら、
今を生きていきましょう。
暗いニュースやネガティヴな予言は避けて、
是非、ご自分を労わりながら、
他者を思いやれる時間を増やしていきましょう。
それでは、また、気になった事柄について書きにまいります。
一ノ瀬 ユイでした🌈