ピーコ(仮名)が全身に大火傷をおった。

私が帰ってきて昼食にラーメン作って向かい合わせでピーコを眺めながら食べてたら、嬉しさあまりに

こちらに飛んで来た。でも、私まで届かず着地はラーメンの中に・・・・


羽根は、・・・切らなかった。切ったら飛べなくなるから。私も中学生になり部活やHRに明け暮れ、いず

れ、家では飼えなくなってほったらかしになるから。

だったら、野山に逃がしてそっちの方が籠の中よりもいいって思ってた。


それがこんな裏目に・・・。ラーメンの中でもがき苦しむピーコの絶叫にオロオロしてどうする事も出来なかった。

さっきの数分間まで幸せだったのに・・・。今はさっきまでの幸せの芽を摘み取られてしまった。


「うああああああ・・・」私はどうする事も出来ず泣いた。号泣は初めてだった。


夢は、いつもピーコがのた打ち回る所からの場面ばかりだった。それまでのいきさつは起きてから思い出す事だった。

起き掛けは、その夢を見てかく汗でびしょ濡れが多かった。


あの時に羽根を切ってたら・・・って今でも後悔するときがある。