春分の2日後から、水星が逆行中。

数日前から徐々に歩みを落として足踏み状態になっていたのが、今日を境にいよいよ順行に戻る。

 

そして明日は新月。それも牡羊座。

このタイミングなのがなんとも粋だ。

 

年にだいたい3回くらい、1回に1ヶ月ほどの逆行期間には、交通、通信、コミュニケーション、ビジネスなどにおいて、遅延や事故、行き違いが起こりやすいと言われている。つまりは「トラフィック」たるものすべてに関わる滞り。

 

一方で、逆行時に失ったものはこのタイミングで取り戻せるとも言われている。旧友と再会したり、別れた恋人同士がヨリを戻したり、はたまた落としたピアスが出てきたり。過去に置き忘れたものが時を経て届けられるかのごとく。そんなことも起こりうる。

 

実際のところ星々は、一部の狂いなく太陽の周りを規則正しく前進、円環し続けているのだから、“止まる”とか“滞る”ことはない。だから「逆行」とは、地球が宇宙の中心にあった時代、自然に対して不自然を問うた占星術ならではの視点と言える。

 

たとえるなら、あなたが乗った山手線がどこかの駅をすぎて京浜東北線と併走をはじめる。並んだ車両はお互いの速度に応じて前進したり後退したり、止まって見えたり。お互いの立ち位置や進行方向、スピード感がわからなくなる。そこにひずみが生ずる。そんなイメージだろうか。

 

そうは言っても、星々の運行よろしく相手も自分も前に向かって歩み続けている限り、そこに混乱など本当はないはずなんだけど、この時期に生じる“目の錯覚”的時間軸のズレがもたらすものは、なんとも味わい深い。

 

今回の逆行期間は、イベント、ハプニング満載だった!

新月の記事が書けたら、ゆっくり振り返ろうと思う。