異性を誘惑する力に長けていると言われる「ムスク」の香り。
男性・女性を問わず愛され続けるベストセラーの香りです。
一方で、「ムスクね、何となく想像はできるんだけど、イマイチ良く分からないかも」という方が非常に多い香りでもあります(笑)
という訳で、本記事ではムスクのすべてをまとめて紹介するとともに、セレス一押しのムスクを配合した香水TOP5 をご紹介していきたいと思います!
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■ムスクについて
◇ムスクはジャコウジカが原料
ムスクはジャコウジカのへそと陰部の間にできる麝香腺(皮脂のようなもの)を原料にしてできた香りです。
サンスクリット語で睾丸(ムスカ)という意味になるので、ムスクは睾丸から取れると勘違いされることもあるようですね。
◇ムスクのはじまりは医薬品
今ではムスクというとアロマ・香りのイメージが強いですが、かつてはインドで薬として普及していました。
粉砕したムスクは尿と獣の臭いを掛け合わせたような、かなり動物的な臭いだったのだとか。
ところが、アルコール希釈し熟成させたことで甘くねっとりとした優雅な香りになることが判明。
古代文明では金の2倍以上の価値がある高級品として取引されていたんだそうですよ!
◇現在は合成香料が主流
ムスクは高価な香りなので、何世紀にもわたって合成香料の作成が試されてきましたが、本物の複雑で甘美なムスクの香りには未だ到達していません。
さらに現在、ジャコウジカは乱獲のため希少動物として保護されていてワシントン条約でムスクを輸入することは禁止されています。
そのため、本物のムスクを使用した香水はほぼなく、多くのムスク系香水が合成香料なんです。
「本物のムスクを一度でも嗅いでみたい!」
むずかしいところですが、超高級香水店のムスク香水やヴィンテージ品を試してみるか、京都や銀座の由緒あるお香屋さんに行けば願いが叶うかもしれません。
■ムスクのタイプについて
ムスクといってもその種類は様々です。
ご紹介したように、合成ムスクが主流なのでそもそもオリジナルな香りがほとんどありません。
ムスクはほとんどすべて合成なので、開発者が色々な呼び名を付けているのが現状なんです。
アプリコットのような香り、深い紅茶のような香り、エキゾチックな香りなどなどたくさんありますが、基本的にはWhite(ホワイトムスク・フローラルムスクなど)and Dark Musk(レッドムスク・オリエンタルムスクなど)の2系統に分類されます。
◇ホワイトムスクの特徴
日本でメジャーなムスクです。
パウダリックなボディソープや石鹸のような少しモワーッとするような感じの香りとなっています。
・綺麗系が理想
・男性に好評な香りを探している
・大人っぽさ優しさがあるけど甘くなくて色っぽいイメージ
上記に当てはまる方にオススメです。
◇ダークムスクの特徴
柔らかく濃厚で力強い甘さを感じさせる独特の香りです。
人によってはお香のような香りだと感じるかもしれません。
ゴージャス・セクシー・ラグジュアリー・ハイステータスを連想させるようなイメージを理想とする方にオススメの香りとなっています。
◇ムスクは香水に欠かせない香りとしても使用される