世界的に犯罪者の家庭環境が悪いのはある程度知られている。特に、犯罪の内容は家庭環境が悪いほど、凄惨さで大規模になっている。

このことから、犯罪者は過去に辛い経験している、と一般人にもわかるだろう。

そこで、私は自分が経験したことや、犯罪者の生い立ちを知って感じたことを書いていく。

まず、犯罪の内容だが、被害者に犯人の家族が含まれるケースと、含まれないケースがあることについて。これについて、私の経験から言うと、家族が被害者になる時は、犯人も家族と同居していることが多いこと。同居というより、犯人がひきこもりになってしまっていて、仕方無く家族と住んでいると考えられる。また他にも、幼少期から続く親からの厳しい束縛により、家から出れないこともあり、これがきっかけで親を56してしまうことがある。

含まれないケースだが、これは逆で親とは別々に暮らしている。犯罪の原因は、人間関係のトラブルや社会からの孤立などが挙げられる。人間関係については問題を抱えやすく、人との信頼関係が0か100しかないこと。これは、よく白黒思考などと言われる。信頼できる人とはよく話し好印象を与えるが、そうでない人とは自分から話しをすることはまず無く、その人の前では感情や表情も出さない。そのため、無口な人や表情が堅いので、怖いという印象を与える。また信頼している人と喧嘩などを理由に、関係が悪くなった時は100が0になり、関係が戻っても前ほど心の開けた会話などができず、常に警戒する対象になったりもする。白黒思考は色々なことにも影響を及ぼし、仕事などでミスをした時、誰が悪いと特定の1人を執拗に責めることがある。1人ではない場合は、その人を含めた1つの集団を責めている。また、自分の非を認めざるおえなくなったら、自分が全て悪いと、過度な自己嫌悪などで意欲の喪失などがみられ、最悪は自○をする。なぜ、そこまでするかは、恥をかくこと、それを他人に見られることを凄く不快に感じるからである。なかでも、心許せない人に見られるのが最大の屈辱に感じ、見た人を心の底から恨む。意図的に恥をかくように仕向けられたら、そう提案した人はいつ56されても可笑しくはない。これの根本的な原因は、普通の人が持っている無意識の心の支えが無いからだと考える。無意識の心の支えとは、親との信頼関係で得た、目に見えない安心感や、辛いときは親に相談するといった逃げ口があること。犯罪者や似た境遇で育った人は、これがない。だから、これを与えてくれる人を常に求めて続けている。求め、与えられた人は徐々に心の傷が回復していくのだが、そうでない人は永遠にこのような思考に陥り、上記のような人間関係を送ることになる。さらに、親との関係のせいで上手く感情表現をできていないことから、自分の知らない、表現できなかった感情については理解できないこと。これが、他人の気持ちがわからない原因である。また、過度なストレスを子供ながらに受けたせいで、他人にも過度なストレスをかけたりすることがあること。これも、本人は悪いと思わず、むしろ普通とすら思っている。これは、一般の人とはかけ離れた育てられ方をして、ズレが生じたからである。

今回は犯罪者について思うことを書いたが、彼等との接し方や、予備軍の対策などは書かない。なぜなら、犯罪者との接し方は現状、刑務所に隔離するしかないから。予備軍に関しては何もできず、本人がはやく犯罪を犯し、刑務所に収監され、自分が人とは違うことを受け入れるのを待つしかできないからである。

私が訴えたいことは、犯罪者は人間だということ。人として産まれたにも関わらず、人として扱われなかった。それなのに、世間や社会は彼等に人としての責務を求める。このズレが犯罪がなくならい、最大の要因だ。