子供の時の一番記憶に残っている思い出。
世間一般でいうトラウマ。

小学校に入る前に、些細だけど自分にとっては人生を狂わす出来事があった。あれはたしか5歳か6歳の誕生日、夕食が終わりケーキを食べようという時、親と話したいのに妹の面倒ばかりみて、相手をしてもらえなかった。自分は拗ねて部屋に行ったのだが、きっと親が連れ戻しに来てくれるだろうと確信していた。だから寝たフリをして、来たところを驚かそうと待っていたけど、結局来なかった。
この時、自分の中で3つ変化があった。
1つ目は、自分は親に愛されていないとわかったこと。元々、兄や妹と比べて愛されていない実感は子供ながらにあった。というより構って貰える=愛されてるだと思っていたので、構って貰えてないので当然そう考えた。さらには、兄や妹と比べて追い出される回数が多かった。約束を守らない自分が悪いのだが、このことが自分は親から嫌われてるのではないか?という疑問を生んだ。そして今回の出来事が、疑問ではなく真実だと確定させるものとなった。
2つ目は、自分が2人いる感覚になったこと。親が連れ戻しに来ないのと同時に自分が愛されてないことがわかり、布団を被って泣いていた。そんなとき、自分の心の中で「泣くなよ、俺。俺は1人じゃない。俺には俺がついてる。」というように初めて自分で自分を慰めた。この感覚は今でもあるのだが、1人の俺は22歳で、もう1人は今もなおこの時の5歳または6歳だという事。これが原因なのか子供時代の辛い記憶を思い出すことが非常に多く、内容も薄れない。
3つ目は、ストレスに弱くなったor感じやすくなったこと。この出来事の日から、自分の髪の毛を抜くようになり、小学1年生の時には円形脱毛症になった。小学生2年生のときには何度も耳の下のリンパが腫れて早退をするようになった。円形脱毛症は気付いたら治っていたが、完全には治らず今も少し禿げている。これに関しては、後遺症なのかストレスが原因なのかわからない。