自分の答えを、消す | ゆれる中学生をもつお母さんのお悩み相談室

ゆれる中学生をもつお母さんのお悩み相談室

中学生の子供をもつお母さんのお悩みのトップ1は、「どうしてうちの子勉強しないのかしら!?」 そんなお悩みに、必ず答えがあります。学校へ行かない選択をしてしまった子供のお母さんも必見です!

間違えた答えを書くと、叱られますか? 

特に小学校ではそうだったのですか?

誰に叱られるのですか? 

先生ですか親ですか?

 

成績が思うように伸びない子供は、とにかく「消す」のが好きです。

私が「ここ、どうしてこうなったの?」と訊くと、

考えるより先に消しゴムを握りしめ、

自分の答えを「消し」ます。

 

そして、「なかった」ことにするのです。

そこには自分の考えはありません。

誤答さえ消してしまえば叱られない、ということですか?

叱られなかったらそれでいいのですね?

 

そういう子供たちにとって、

間違えた答えというものは「消すべき」「恥ずべき」

「あってはならない」ものであって、

自分の今後の成長に生かす気持ちがありません。

 

このスタイルは、いつ身についたのか・・・・・

 

私は、間違えているから、といって叱ることはありません。

間違いを次に生かさないのを責めているのです。

 

私にとっては、なぜこの答えになったのか、

この子がどういう間違いをどこでやってしまったのか、

今度間違わないようにするためにはどういう教え方をしたらよいか、

それを知るために「どうしてそうなったの?」と訊くわけですが、

証拠を跡形もなく消してしまうので想像のしようもないわけです。

 

ですから、答えを消してしまうと、減点もないかわりに、

次回に点が取れるようになる、という成長もないのです。

 

だからしかたなく、「私はあなたの頭の中をのぞき込むわけにはいかないから、

考えた過程をノートにおいといてくれる?」と頼むのです。

 

お子様が「何も考えずとにかく」消していたら、成長より「防御」を選んでいるといえます。

 

とにかく叱られたり、責められたりして、

自分が傷つくのを防ぐのが大事になってしまっているのですね。

 

ここのあたりのメンタルの壁を取り壊さないと

 

成績アップは難しいと考えます。