　NHK大河ドラマ『光る君へ』第12回「思いの果て」❗

　“庚申待”の場面が描かれました‼

　“庚申待”とは、干支の庚申にあたる日の夜に行なう祭事のこと⁉

　本来は中国の行事でしたが、それが日本に伝わりました？

　庚申の日…三尸という虫が人間の睡眠中に体内から脱け出して、天帝にその人の罪過を報告すると信じられていました❗

　そこでこの悪い虫が天に昇れないようにするために、人々は集まって、一晩寝ずに、酒盛りなどをして過ごしたそうです？

　平安時代の歴史物語『栄花物語』にも“庚申待”の記述が⁉

　天元５年(982年)の正月、「庚申の日」がありました‼

　藤原道長の父・藤原兼家の東三条邸でも“庚申待”が行われることに？

　邸の若い女房たちが「年の始めの庚申でございます。庚申待をなさいませ」と触れ回ることで、“庚申待”がスタート⁉

　藤原兼家の息子たち(藤原道隆・藤原道兼・藤原道長)も「面白いことだ」とノリノリで参加していたそうです❗

　では、彼、彼女らが夜を徹して何をしていたかというと、歌を詠んだり、碁・双六の勝負を‼

　そう、“庚申待”は何事もなく終わるはずでした？

　しかし、夜が明けて鶏の鳴く頃に異変が⁉

　藤原兼家の娘・藤原超子が脇息に寄りかかったまま冷たくなっていました❗

　ちなみに、藤原超子の母は時姫‼

　藤原超子は、藤原道長らと同じ母のもとに生まれていて…『光る君へ』では、吉田羊さん演じる藤原詮子が注目されていますが、藤原詮子には藤原超子という姉が？

　さて、藤原兼家は娘の一大事を聞き、飛んできたそうです⁉

　そして、冷たくなった娘を抱きしめ、泣いたと…❗

　僧侶たちの祈祷が行われましたが、何の甲斐もなく、藤原超子は亡くなったのでした!!

　娘の突然の死に、藤原兼家は日々、涙に暮れていたそうです？

　藤原超子の死は藤原氏に衝撃を与えたようで、藤原超子の死後、藤原兼家の一門は“庚申待”を行うことはなかったとか⁉

　でっ♪、その藤原超子は、他の兄弟たちとの関係から天暦８年(954年)ごろに生まれたと考えられています❗

　安和元年(968年)10月14日に入内‼

　御匣殿別当から12月７日に冷泉天皇の女御となりました❗

　当時、父親の藤原兼家はまだ蔵人頭で、公卿ではありませんでした‼

　公卿でない者の娘が入内する初めての例？

　冷泉天皇の女御となった藤原超子は三男一女をさずかります⁉

　藤原超子の息子・居貞親王はやがて皇位を継承❗

　居貞親王は、三条天皇です‼

　他の藤原超子の子供たちは…？

　⤵

【藤原超子の子供たち】
三条天皇(居貞親王)
為尊親王
敦道親王
光子内親王

　⤴

　従四位上に叙せられた藤原超子⁉

　しかし、藤原超子は天元５年(982年)１月28日に亡くなります…。