9月の「聴き耳クラブ B」はこんな内容でした! | CEL英語ソリューションズのブログ

CEL英語ソリューションズのブログ

CEL英語ソリューションズの最新情報をご案内します

9月24日の聴き耳club Bで扱ったリスニングの話題は

 

Animal Culture (動物の文化)

 

アフリカ南部のザンビア共和国の動物保護区にいたJulieというチンパンジーをご存じですか。彼女は草の葉を耳に挿しておしゃれを始め、それが他のチンパンジーにも伝播して、草のイアリングを付けることがグループ内で流行したことで有名になりました。

 

Julieは2019年に55歳でなくなりましたが、この出来事は動物も文化を持っていることの証明であるとされています。しかしこれはほんの一例で、動物文化は動物界全体に広がっているようです。

 

イギリスのセント・アンドリューズ大学(St. Andrews University)の動物学者Andrew Whiten教授が中心となって、過去70年間の動物行動の研究を見直したところ、非常にたくさんの動物文化の事例が見つかりました。

 

基本的に、動物文化とは、ある任意の行為が一つの個体から他の個体に伝達され、それが集団内に広がり、その集団の特性になった場合を表すようです。

 

教授たちが見つけた動物文化の中には次のようなものがありました。

 

 ミーアキャット(meerkat: アフリカ南部に生息するマングースの一種)

子が親からサソリ(scorpion)の毒針(stinger)の回避方法を受け継いだ。

 

✤ ザトウクジラ(humpback whale)

  一頭が獲物を追う際に尾びれで海面をたたくことを覚え、数年内に数百ものクジラがそれをまねるようになった。

 

✤ ショウジョウバエ(fruit fly)

あるメスが特定の色のオスと交尾するのを見た別のメスが同じような色のオスと交尾を始めるようになった。

 

我々人間が動物と違うのは文化を持つから、という考え(human exceptionalism)がありますが、こうした動物文化の例がいろいろ出てくると、必ずしもそうとは言えないかもしれません。

 

今月の表現: takeaway ([体験や話などから得られる]重要な点、教訓)

takeawayはイギリス、オーストラリアで「持ち帰り」の意味で用いられますが(アメリカやカナダではtakeout)、体験や話などから持ち帰ることができるもの、つまりそこから得られる重要な点や教訓という意味で用いられることがあります。

 

The primary takeaway from the conference was the emerging role of artificial intelligence in education. (その会議で一番参考になった点は、人工知能が教育の分野で役割を果たし始めていることだった。)

 

次回は10月29日です