11月の「聴き耳クラブ B」はこんな内容でした! | CEL英語ソリューションズのブログ

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11月27日の聴き耳club Bで扱ったリスニングの話題は

 

First Black Chairman of the Joint Chiefs of Staff Dies at 84 (黒人初の統合参謀本部議長84歳で逝去)

 

昨年10月にコリン・パウエル(Colin Powell)元米国務長官が84歳亡くなりました。死因はコロナ合併症(die from COVID complications)でした。ここ数年は血液がんの治療を受けていたようですが、彼もコロナの犠牲者の1人になってしまいました。

 

Powell氏は数々の米国大統領の下で影響力を発揮した人物です。その経歴はまさしくアメリカンドリームですが、大きな汚点も残しました。

 

彼はジャマイカ移民の息子で、大学卒業後軍隊に入り、ベトナム戦争で2度従軍(served two tours)し負傷しています。その後軍隊内で出世し大将(four-star general)まで上り詰めました。レーガン政権下で国家安全保障担当大統領補佐官(national security adviser)を務め、ブッシュ(父親)、クリントン政権では、アフリカ系アメリカ人初そして最年少でアメリカ軍の制服組トップである統合参謀本部議長(chairman of the joint chiefs of staff)として活躍しました。

 

しかし、大きな汚点も残しました。ブッシュ(息子)政権下で国務長官(secretary of state)を務めているときイラク戦争が起きました。Powell氏は国連の安全保障理事会(U.N. Security Council)でイラクが大量破壊兵器(weapons of mass destruction)を保有している確実な情報(solid intelligence)があるとぶち上げ、アメリカはイラクへの侵攻を始めます。

 

しかし、その後そうした事実はなかったことが判明しましたが、後の祭りです。すでに戦争アメリカ、イラク双方に多くの死傷者が出ていたのです。Powell氏は後に、疑念があったにもかかわらず(despite reservations)、あのようなスピーチをしてしまったことを後悔していると語っています。

 

これは国家の諜報活動(intelligence activities)が失敗した一例ですが、現在ウクライナで戦争が起きている中、国家の判断ミスの怖さを感じます。

 

今月の表現: S + see + O (SはO見る → SでOが起きる)

The Iraq war saw hundreds of thousands of civilians killed. (イラク戦争で何十万もの市民が殺された。)

The year 2022 saw the passing of Queen Elizabeth II. (2022年にエリザベス女王が亡くなった。)

 

次回は12月25日です