今年2020年度の通訳ガイド1次本試験では試験問題の持ち帰りが禁止となりました。
そこで、当校の江口裕之が受験生の皆さんからの情報をもとに通訳ガイド1次試験問題についてツイートをいたしました。
本ページでは、その内の英語試験に関するツイートをまとめました。
なお、複数の受験生の皆さんからの証言(情報)をもとにコメントしておりますため、
実際の試験問題(の表現)と異なる点もあるかと思いますので、ご了承ください。
■2020年度通訳ガイド1次試験<英語>ツイート編■
【出典について】
2020年度全国通訳案内士試験、暑い中、ご受験お疲れ様でした。
英語問題大問1の出典判明です。情報提供いただいた皆様、ありがとうございます。
英語問題大問2の出典判明!!個々の設問分析は追ってツイートします。
Introduction to Japanese Culture by Daniel Sosnoski (Tuttle Publishing Japan) P.79
英語問題大問3の出典判明!!一部編集されています。個々の設問分析は追ってツイートします。
Kaizen, The Japanese Secret to Lasting Change—Small Steps to Big Goals by Sarah Harvey P.10-14
【大問1】
1番:前置詞空所補充問題は、
4問あった模様で、as --- along --- including --- forが正解か。
2番:関係代名詞や接続詞を選ぶ問題は、
4問あった模様で、that---which---when---whileが正解か。
3番:日本語の意味に相当する英語を選ぶ問題は3問で、
Jinrikisha = rickshaws / shafu = drivers / Maneki Neko = beckoning (cat) が正解。
4番と5番:下線部の英語の意味に合致する日本語を選ぶ問題は、
4番はvibe = 「雰囲気」、5番はin nearly flawless English = 「ほぼ完璧な英語で」、が正解。
【大問2】
1番:空所補充問題(前置詞・冠詞・接続詞)は、
(1) is---(2) into---(3) the---(4) during---(5) but、が正解か。
別に句の穴埋め問題もあるので注意。
2番:同義語選択問題は、
define = explain / untamed = natural / adjacent = close / ritual = ceremony、が正解。
3番:語句穴埋め問題一つ目は、
...almost everybody can recognize (at first glance). が正解。
3番:語句穴埋め問題二つ目は、
...rock gardens consist of (little more than) a few large rocks...が正解。
3番:語句穴埋め問題三つ目は、
The third category of Japanese garden bears (a closer resemblance) to conventional landscaping forms...が正解。
4番:本文の内容に合致する日本文を選ぶ問題は、「石庭には植栽が使われていない。」の内容が正解。
本文、第3パラ...with little or no greenery...がヒント。
5番:Despite this widespread popularity, not many people can fully describe just what a Japanese garden is. が入る位置を選ぶ問題は、
第1パラ、It seems to be one of those things in life that...の直前。
6番:内容真偽問題は
『歴史家たちは、人力車の起源についてとやかく言っているが、ともかく、その名前は日本語で、「人の力によって動かすもの」であることを意味する。』の内容が正解か。英語ではHistorians quibble about ~の部分に相当。
【大問3】
(1) on one's knees(絶望的状態で)、be decimated(弱体化して)、...morale was low.(士気が低下して)などの意味がポイント。
(2) be enthralled with~(~に魅了されて)、christened it Kaizen(it 《= 改善し続けるという、この新しい経営手法》を「改善」と命名した)などの意味がポイント。
(3) be popularized by~(~によって広められる)、whose teachings(whose 《=今井正明氏》の教え)などの意味がポイント。
(4) 「西洋式のビジネスがあまり成功しなかったのは、漸進的な(incremental)変化よりも急激で徹底した(abrupt and dramatic)変化を求めたから」ということ。
(5) 「(今井氏の本の出版当時に)日本の労働者は、自社の改善方法について、一人あたり年間平均19の提案をしたが、今でもこの程度の取組みが強く求められている」ということ。
【大問4】*英作文問題
(1) 最近、電車の車掌も英語のアナウンスをするようです。×recentlyと現在形、△these daysと現在完了形。よって〇these daysと現在形、および、車掌の訳がtrain conductorとなっていたものが正解か。
(2) 登録が必要ですが、コンビニでWiFiが無料で使えます。×You are available...、×convenient stores、×freeのみ。正答は〇You have to register, but Wi-Fi is available in convenience stores for free. のような文章か。
(3) 回転寿司はどうですか。皿の色と柄は値段を表しています。conveyor sushi、sushi-go-roundはいずれもOK。正答は〇I recommend conveyor sushi restaurants. The prices of sushi depend on colors or patterns of the plates. のような文章か。
(4) おじきを2回、拍手を2回、手を合わせて祈り、もう1度お辞儀します。正答は〇Bow twice, clap your hands twice, put your hands together and pray, and bow once again. のような文章か。
(5) 1万円以上寄付すると、城主手形が発行され、いくつかの施設に無料で入れます。ここは不明なところが多い。×any public facility、×more than [over] 10,000 yen(1万円ちょうどがふくまれない)、×using public facilities freelyとなると…。
(5)の正答は〇If you donate 10,000 yen or more, you can receive a ...pass. By showing it, you can enter some public facilities.のような文章か(多分4番)。
【大問5】*日本事情説明問題
(1) 松本城。×White Heron Castleは姫路城のこと、×2600本の桜は弘前城のこと。となると、〇 one of the 12 original castles、〇Crow Castleといった表現が入っているものが正解か。
ただし、松本城を烏城と呼ぶのは正しくないとして松本市が烏城の名称使用禁止にしています。ここはどうなのか。他選択肢が分からないため。言えるのはここまで。
(2) 浜名湖。〇ウナギ(eel)と牡蠣(oyster)、〇brackish water lake(汽水湖)などの表現が入っているものが正解か。
(3) 文楽。〇人形(puppet)が含まれる選択肢は一つだったようで、これが正解。
(4) 味噌。不明なところが多い。醤油や酒粕の説明が見られる。2つの文にbarley(大麦)があったそうだ。大麦は醤油製造に用いられるが、味噌では麦味噌のみに用いるので、これが決定的な要素ではない。となると、〇seasoning, various colors and flavors, fermented, salt, soybeansなどの語を含む文が正解か。ちなみにこの文にはpureeという語もあったそうだが、味噌との関連は微妙。
(5) さっぽろ雪まつり。×かまくら、×流氷の説明が含まれている。正答は〇ice statues、〇three placesなどを含む文章。
<ご参考:大問3の訳例>
2020年度全国通訳案内士試験、英語問題大問3の訳を知りたいという声がありました。
自作ですので、試験の選択肢とは異なるかもしれません。
また、著作権の問題もありますので、訳文だけにします。参考になさってください。
■大問3 (1)の訳例
一方で日本はというと、終戦時における人命の損失によって完全に絶望的な状態であった。日本の産業は弱体化し、士気も低下していたのである。
■大問3 (2)の訳例
日本人は、改善し続けるというこの新しい経営手法にすぐに魅了され、この手法を「改善」と命名したのであった。
■大問3 (3)の訳例
改善は、日本人経営コンサルタント・組織理論家の今井正明氏によって西洋で広められたが、同氏の教えは今日でも世界中の企業で未だに広く取り入れられている。
■大問3 (4)の訳例
西洋の企業があまり成功しなかったのは、彼らが常に、漸進的な変化よりも急激で徹底した変化を求めたからであった。
■大問3 (5)の訳例:日本人労働者は、自社が改善しうる方法について、一人あたり年間平均19件の提案をしたが、今でもこの程度の取り組みが強く求められている。
<追加情報>
■英語問題大問1にさらに設問があったことが判明。
英文中の、Jinrikisha almost identical to today’s versions first hit the streets shortly after the end of the Edo Period.の意味を選ぶ問題。
■英語問題大問1にさらに設問があったことが判明。
選択肢では「今日の人力車とほぼ同じ型のものは、徳川将軍時代が終わってすぐお目見えした」という意味のものが正解。
以上です。