先日、九州電力の川内原発1号機に核燃料装着が終わり、再稼働に向けて動いているということを書きました。
そこで、以前書いたことがあるのですが、各発電方式の効率を比較してみたいと思います。
火力発電や原子力発電の発電効率は、燃料などを燃やして発生する熱エネルギーのうち電気エネルギーに変換できた割合で表します。
一般火力の場合、ボイラで燃料(ガス、油、石炭)を燃焼して作った蒸気でタービンを回転させ、その動力を利用し発電機で発電します。
そしてその発電効率は、以前はおおよそ35~40%で、なかなか40%を超えることができませんでした。
しかし、発生蒸気の圧力を上げるなど改良され、今では45%近くなっています。
化石燃料を使用した新しい発電方式に、コンバインドサイクル発電があります。
これは、ガスタービンエンジンなどの内燃力で発電し、さらにその排熱で蒸気を作り、その蒸気でタービンを回して発電します。
そのため、非常に高効率の発電方式で、ガス温度が1500℃、1600℃クラスでは60%近くにもなります。
一方原発の発電効率は30%~35%程度です。
原発は核分裂のエネルギーを利用しますが、その大きさは原爆の威力を見ればお分かりのように膨大なものです。
しかし、原発ではその膨大なエネルギーを使ってお湯をして蒸気を作っているだけなのです。
しかも構造上蒸気圧に限界があり、熱効率が悪くなっています。
では、有効に電力にならなかった熱エネルギーはどうなるのでしょうか。
それは、大気や海水などに放出されます。
つまり同じ電力を得るために、原発はコンバインドサイクルの約3倍もの熱を放出し海水などの温度を上昇させているのです。
確かに、原発は、発電中にほとんどCO2を発生せず地球温暖化防止に貢献しているように見えますが、このように廃熱により海水温を上昇させ、この点では地球温暖化を進めていると言えます。