植西聰氏著の「禅の言葉」という本に、
「坐して看る雲の起こる時」
という言葉が紹介され、次のように解説されています。
現代人は、「体力的な無理」、「時間的な無理」、「精神的な無理」というように、無理をしながら生きているようで、クタクタに疲れきっています。
「坐して看る雲の起こる時」という言葉には、「山の中を歩いていると、空の彼方から雲が湧き出てきた。そこへ座って、しばらく雲を眺めていた。」、そんな情景を表しています。
窓から、空に浮かぶ雲を、しばらくの間、無心になって眺めてみる、ただそれだけのことで縮こまっていた気持ちが解放され、清浄になっていくのが感じられます。
以上解説文からの抜粋。
私は半月ほど前、友人たちとトレッキングをしました。
その時は快晴続きで、雲が起こるというシーンはほとんどありませんでしたが、それだけ雄大な山々の姿がよく見えました。
歩き続け、ふっと休み、見上げたときの山々の姿に、まさに気持ちが解放され、清浄になっていくのを感じました。
自然の力を感じたときでした。
こうして、あの時のことを思い出していると、歩いているときのきつかったことを忘れ、また行ってみたくなってきました。