ボイラのような燃焼機器の省エネのための運転で重要なのが、「空気比」の管理です。
今回は技術的な、少し専門的な話になります。
気体、液体、固体、どのタイプの燃料であっても燃焼には酸素即ち空気が必要です。
完全燃焼に必要な最小限の空気量は、燃料の成分により計算で求められます。
そうして求められた空気量を「理論空気量」と呼びます。
しかし、実際には、理論空気量の空気だけを供給していたのでは、もし空気と燃料が完全に混合しなかった場合などには不完全燃焼が起こります。
そこで、不完全燃焼を避けるために、理論空気量よりも少し多めの空気を取り入れます。
実際取り入れ空気量を理論空気量で割った値が、「空気比」です。
空気比=実際取り入れ空気量/理論空気量
です。
取り入れられたものの燃焼に使用されなかった空気は、そのまま高温の廃ガスの1部として廃棄されます。
つまり、エネルギーが未利用で捨てられることになります。
実際取り入れ空気量は、多いほど不完全燃焼の可能性は減りますが、それだけエネルギーを無駄に捨てることになります。
そこで、不完全燃焼を起こさない範囲で取り入れ空気量を減じる、即ち空気比を小さくすることが省エネになります。
省エネ法では、燃焼機器の種類、大きさ、用途、燃料の種類、等によりそれぞれの基準空気比を規定しています。
例えば、ボイラ全体では、1.05~1.45です。