今回は、ビルなどでの省エネ法の1つである「外気取り入れ量制御」についてご紹介します。
私たちは呼吸していますから、酸素を吸って二酸化炭素を吐いています。
ですから、閉め切った部屋では二酸化炭素の濃度が上がり、そのままでは人命にかかわります。
そこで、建築基準法では一定の外気を取り入れるように定めています。
では、その必要外気取入れ量はどのようにして決めるかと言いますと、各部屋に在室するであろう人員数を想定して、それに一人あたりの必要外気量(法律で決まっています)をかけて求めます。
しかし、設計時に予想した在室人員数より実際の在室者数が少ないケースはよくあります。
例えば、営業部門のように、昼間は事務所にはほとんどだれもいないという部署の部屋や、テーブルの配置で使用者数が変わる会議室や、デパートのように時間帯、曜日によって来場者数が大きく変わる建物などです。
そのような場合には、室内の二酸化炭素濃度はかなり低い値になることがあります。
今のような真冬には、外気は暖房している部屋の空気に比べるとかなり温度・湿度が低いですが、夏は逆で外気は室内に比べ高温・高湿です。
このように、室内の空気よりすごく寒かったり暑かったりする時には、取り入れた外気を加温・加湿したり、冷却・除湿したりするいわゆる空調負荷が相当大きくなります。
そこで、室内の実際の二酸化炭素濃度に応じて、取り入れる外気量を調整することにより空調負荷を減らし省エネする方法が、「外気取り入れ量制御」です。