この前の院内研修で、
介護スタッフにポジショニングを学んで頂いた。
ポジショニングとはベッドで寝ている方に対して、
床ずれや拘縮(関節が硬くなること)を防いで安楽に寝て頂く手技だ。
実際に業務で行なっているけれど、
本当に効果があるようにクッションを入れるのは難しい。
今回はベッドに仰向けで寝て頂き、
床ずれが起こりやすい仙骨部にはどのくらい圧が掛かっているか、
膝を曲げると圧はどう変わるかを
手を入れて確かめてもらった。
座学より実際体験することはわかりやすい。
うなずきながら楽しそうにやっている姿を見るとこちらも嬉しくなる。
その感覚を覚えておいていただき、
膝が曲がった人を想定してクッションを入れる。
きちんとクッションに体重がかかり、
坐骨の圧が抜けているかを確かめる方法を伝えて終了した。
高齢者は筋肉量が少なく、骨が出ているので本当に床ずれが出来やすい。
そして、栄養の吸収力が落ちているので治りにくい。
いや、治らないと思っていいくらいだ。
細い身体で仙骨が見えるくらいの床ずれを見たことが何度かある。
痛々しくて、そして、恐ろしくなる。
とにかく床ずれを作らない。
これに尽きる。
私ももっと上手にできるようにならないといけない。
そして、各々状態が異なる入居者一人ひとりに合わせてポジショニングを考える。
日々介護を行う介護スタッフには何度も練習して覚えて頂き、床ずれゼロを続けたい。