施設で最期を迎えることについての書かれた記事を読んだ。


最近は病院で治療をして、

1日でも長くと言う家族は減ってきた。

点滴で水浸しになって苦しむより、

口から食べられなくなったのに胃ろうをして栄養を入れるより、

自然に任せることを選択される。


父が病院で管だらけで苦しんだから、

母は施設で看取りたいと言われた家族もいた。

寝込まずぽっくりとが一番と言われるが、

急すぎて家族の心がついて行けない。


穏やかにゆっくりと枯れるように。


無理に食べると、誤嚥して肺炎を起こしたり、

痰が溜まって吸引をされたりして辛い。

だから、ギリギリまで食事をして、絶妙なタイミングで看護師が食事を止めてくれる。


後は、口を湿らせる程度に、その方が好きな味や香りを楽しんで頂く。

レモン水だったり、りんごジュースやコーヒーだったりする。


本当は自宅で最期を迎えるのが一番いいだろう。

しかし、特養に入る時、ここで最期をと思って入居される方は案外多い。

一人暮らしで難しかったり、家族に迷惑をかけたくないと言う諦めもあるだろう。

それでも、本人が決めたということがとても重要だ。


特養は家族が泊まれるので、最期の数日を一緒に過ごす家族もいる。

自宅と違って、

24時間刻々と変化していく状態に合わせて介護士、看護師が適切に対応してくれる。


とても安心で心強いと思う。


家で看取ると決めていても、

いざとなったら怖くなって救急車を呼んでしまうこともあるようだ。


それならば、

家族が落ち着いて最期に向き合える施設は、本人とっても、家族にとっても悪くないと思える。