娘と広島旅行に来た。
日曜日に泊まったからか宿泊客が少なめで
無料で卓球も楽しんでゆっくり出来た。
部屋は落ち着いた和風だが、濃い色の畳の
上にベッドが置いてあった。
私の施設の居室も奥半分が畳で上にベッドが置いてあり、
手前が床で洗面所とトイレが並んでいる。
施設ではこの畳がとても厄介だ。
室内履きで畳に上がって良いことにしているが、入居者が手前で立ったまま靴を脱ぎ危ない。
畳には靴で上がらない。
この当たり前のことが施設では当たり前でなくなっており、
認知症の方は何度伝えても忘れてしまう。
他にも、畳の上を靴下で歩くと,
目地の方向で滑りやすいため転倒リスクが上がる。
抱えるのが楽になるよう床走行リフトをつかうが、
動かすのがとても重くて腰に負担がかかる。
また、車椅子も駆動しにくい。
ベッドの横にポータブルトイレを置くと尿失禁などで畳が汚れるため、
フロアーマットを購入していただいている。
その他いろいろあって、何で畳にしたのだろうと設計者に怒りがふつふつと湧いてくる。
畳が良い点は、見た目と転倒時に床よりはショックが少ないこと、
そして、めったにないがベッドがだめで畳に布団を敷いて寝る入居者がいる時ぐらいか。
畳を床に張り替えるのは結構お金がかかるようで、
今後もこのままのようだ。
特養を選ぶ時は見た目重視になりませんように。