ペットボトルで杖立てを作って見た。

すぐに杖を忘れて歩いてしまうので、目に入るよう机の端にテープで仮止めした。

杖を取る時に上手く抜けるよう切れめの位置を何度も調整し、

本人の様子を確認するよう介護スタッフに依頼した。


そろそろ仮止めを外して、ペットボトルに穴を開け、ヒモで留めようと思っていたが、

見に行くと車椅子に座っておられた。

立ち上がりが不安定だそうで、その後熱が出て歩かなくなった。


98歳だし、仕方ないか? そんな声が聞こえる。

高齢者はとてもお元気に見えていても、少しのことで坂を転げ落ちるように弱ってしまわれる事が多い。

このまま低空飛行で弱っていかれるのか、

それとも、また復活されるのか、

私は見守りながら、本人に合わせて調整していくだけだ。