そして12月の先行上映でキョーコの素性がばれること
その1週間後にはキョーコが20歳になること
家族4人で会議とまで堅苦しいものではないが話し合う


「それじゃ 今度こそ近いうちに本当に娘になるのね」
ジュリが目を輝かせ2人に問いかける


「ええ 約束します」
嬉しそうな顔で蓮とキョーコが見つめ合う


その後は各々の近況報告をしつつ食事を済ませ家に戻った


「お前達も帰ってきてそうそう疲れてるところ悪かったな」
クーが少し心配していた


「いえ 飛行時間長いので多少は寝ていますから
大丈夫ですよ それに俺達まだ若いですから」

と蓮は笑いキョーコを連れて自分達の部屋に戻り

部屋に荷物を運び入れると
キョーコが伸びをしながらベッドに倒れこむと


「キョーコ」


「えっ? はい。。」


ベッドに寝転がるキョーコのすぐ近くで蓮が立ったまま
キョーコの名前を呼んだ

それを見てキョーコがベッドから起き上がり蓮の前に立つと
キョーコの左手を取り跪き左手の薬指にkissをする


「今まできちんと言ってないから ちゃんと言い直したい」


「は。。い。。」
蓮の顔が真剣でキョーコが緊張をしていた


「これからもずっと一緒に居たい 生きたい
最上キョーコさん俺と結婚してください」


そしてまた左の薬指にkissをするとキョーコが涙を流し

「はいっ。。// よろしくお願いします」


涙は流したままだが満面の笑みで返事をすると
蓮が立ち上がりキョーコに今までで一番と言っていいほどの
優しいkissをする


そのままベッドに倒れこみ愛し合うが
お預けを食らっていた事もあって何度か繰り返され
寝に入ったのは日付が変わって数時間経った頃だった



翌日からは先行上映までまだ数週間あったため
辻が花で封印されていた恋人関係の穴を埋めるように
日々を過ごしていた


キョーコはこのオフの間に髪をシルヴィアに戻し
先行上映の前日に2人がまた日本に帰ってきた


今回はたった1日分の荷物と上映会の時に着る
ドレスとスーツのみで

相変わらず空港にはマスコミとファンが来日を予想し張っていて
2人はサングラスをし仲良く手を繋ぎ現れると
悲鳴も混ざった声がかけられた


2人軽く手を上げる程度の挨拶をすると
その場を立ち止まることなく去り
社も搭乗している事務所の車に乗り込み事務所に向かった


「社さんこんにちわ
お忙しいのにこんなところまでお迎えすいません」
とキョーコが挨拶をすると


「いやいや 俺は2人の日本でのマネージャーだからね
それより明日でばれるけど大丈夫?」


「ええ 今回はちゃんと作戦があるので大丈夫ですよ
あと1週間は持ち堪えないと」と蓮が答えた


「作戦って?」


「ただ逃げるだけですけどね」と笑う


早速事務所にある社長室に向かい社長と明日の段取りを行う


「明日なんだが 映画が終わった後に舞台挨拶って話しだったが
あれ 映画が始まる前にって変更 その通りになったぞ」


「ありがとうございます」
2人が安心して目を合わせ微笑む


そして1週間後のキョーコの誕生日の日に
マスコミに流すための文章を綴った紙を社長に渡し
それを読んだ社長が納得をするとマンションへと戻った


明日で素性がばれてしまう事に不安を感じているキョーコが
落ち着かないでいる


「大丈夫だよ ばれてはしまうけど
囲まれる前に脱出しちゃうから捕まる事は無いし」


リビングのソファーでキョーコを抱きかかえ
不安になっているキョーコの顔に会話の合間
kissを何度も繰り返していた


「うん。。」


「最初に言ったけど 俺は初めからばれても良かったしね」


「うん。。」


「それともずっと隠しておきたい?」


「いえ そういうのでは無いんです あと1週間っていうのが。。」


「日本じゃ十代の恋愛は辛口だけど
海外の俳優で十代で結婚したのも居るし
堂々と旅行を撮られたりもしてる」


「そうなんですか? 誰なんだろう」


蓮がスマホを取り出し数分もかからず検索をし
キョーコに見せる


「この人 分かるよね?」


「え。。 子役で有名になったこの俳優さんですか?」


「たしか17か18で結婚したはず
相手も同じくらいの年齢だったような・・
京子には失礼だけど
世界的に有名なこの人は逃げ場は無かったはずだよ?」


「そうですね まだ私は家に帰って出歩く事が出来る」


「ちなみにこの俳優 今は離婚してるけどね」と笑った


「え。。 そうなんですか。。」


(俺は離婚なんて絶対しないから大丈夫だよ
一度だって嫌いになった事が無いからね)と耳元で囁く


それを聞いて蓮の顔を見つめ返すと
満面の笑みで首にしがみつく


「うん。。 ありがとう。。久遠」


「明日は俺の言う通りにすれば大丈夫だから
今日は早めに寝よう」


「うん」


起きているとキョーコがずっと考えていそうだった為
この夜は早く寝ることにした


翌日 早めに寝たこともあって起きるのも早く
一応蓮が考えていた今日の段取りをキョーコに話す



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ホントこの時期は仕事がいきなりきて困る(´□`。)

昨日も更新出来なくてすいませんo(_ _*)o