LAに着くのは同日の夜になってしまうため
あまり寝てしまうときつくなるが
日本で乗ったのが夜中だったためすぐ眠りについてしまった


しかし寝なれないのと普段広いベッドで2人で寝ているため
寝心地の違いなどで思ったよりも早い時間に目を覚ましてしまった


ところが蓮も同じだったらしく
キョーコよりも遅くに寝たがしばらくすると目を覚ました

残り時間は目の前のモニターでNEWSや映画で時間を潰し
ようやく目的地のLAXに到着した


「日本で夜だったのにこっちでも夜って」と笑う


「今日は少し夜更かしして それから寝るようにしないと
寝れないね」


一旦家に戻りシャワーと着替えを済ませて
外で夕食を摂る事にしたため 急いでタクシーに乗り家に戻る


さっさとシャワーと身支度を済ませると

「キョーコ ゆっくりは出来ないけど
まだこの時間ならお店やってるけど見に行ってみる?」


「そうですね じゃ夕食を食べるところの近くで
少し覗いてみます」


車に乗り込みヒルズの近くのモールに行くと


「今回で2人の女性が別人っていうのも終わるから
それも考えて選んだ方が良いね
キョーコはネタバレしたらどっちの女性になりたいの?」


「シルヴィアの方が大人っぽいのでシルヴィアっぽくしたいです
京子は高校生の時に名乗っていたので やはり少し子供っぽさが
残っているところもありますし年もとりましたし」


「そうだね・・ 今年で20歳か・・ 早かったね
色によってもだいぶ雰囲気変わるし 淡い明るい色で選ぼうか」


「そうですね ワンピースだと楽なのでそういうのを探してみます
あ 靴とバックも見ないと。。。」


2人で色々と見てはいるが
シルヴィアと言えばシルヴィアになってしまい困っていた


「そうだ! カジュアルどうだろう!?」

色んな服を見ていてキョーコがふと思い口に出す


「あぁ その手もあったね それなら年齢問わずだし
現状のシルヴィアは着ないね」と笑う


「今日はもう時間も無いので明日 カジュアル系のお店
良いですか?」


「うん 俺もLAに居る時はカジュアルだからついでに見たいし」


購入は出来なかったがコンセプトが決まりひと段落したので
近場のレストランで夕食を摂り家に戻る


「長旅で疲れてるところすいません。。。」


「いや 日本で窮屈な思いをしてたから
羽が伸ばせてすっきりしたよ」


「たしかに。。
生まれ育った国だけどもう日本で生活は出来ないですね」


「全ては俺が悪いんだけどね・・・」


「そんな事ないですよ
2人一緒に買い物とか以外でも色々と出歩きたいので
自然が身近にあるLA 私は大好きですよ?」


「うん ありがとう
生まれ育ったとか関係なく自由に出来るこの国は俺も好きだよ」
嬉しそうに蓮が笑った


「そうだ 台本 ちょっと見てみようかな」


ドキッ。。 ここは初見を装って私も見ないと。。


「私も見てみようかな? どこ入れたかな?
たしかキャリーバックの中に入れたと思うけど。。」


蓮はキャリーバックを開けるとすぐに入っていて
早速パラパラと軽く開いて見ていた


「あっ 一番下にあった! どうですか?」


「うん TV版の時より色々と細かい設定のところがあるね
ただ台詞は前よりは少ないかな?」


「そうですか。。 どれどれ?」


数分沈黙が続き2人読みいっていた
そこで蓮が一言


「石橋くん・・・」


「光さんがどうかしたんですか?」


先に見ていた蓮が光のところを発見してしまった

いつかはばれるししょうがない。。
私は知らなかったっていうのを通さないと


蓮がキョーコが今どの辺りを見ているのかを見ると
まだ光とのところまで見ていないのを確認すると
キョーコの顔 はっきり言えば唇を真剣な眼差しで見つめ
頬を撫でる


「どうしたんですか?」


親指でキョーコの唇をなぞり

「まさかこんな仕事がこんな時に来るなんて・・」


「久遠?」


キョーコの唇をゆっくりと舐めると熱く長いkissをする


「こんな仕事って?」


「石橋くんとキョーコのラブシーン・・・」


本当は前もって見ていたのでキョーコは知っていたが
見た瞬間に閉じてしまって細かくは知らなかったため
どこのページかと聞く


「ここですか?」


「・・・・うん」


台本を読んでいると
光の役はキョーコがやる更紗の家がやっている染物の工房に
修行に来ている若者で 更紗に恋をしている青年の役だった


TV版でも役としては同じだったが告白などは一切無かった


今回の映画版では光の告白シーンがあり
告白と同時に背後から抱きつかれ

そして一方的にkissをされ

光はその場を走っていってしまうものだった


「光さんに抱きつかれて 更にkissシーン。。。」


「製作の人との話しでそういうシーンはあるとは思いましたが
何で光さんと。。」


「俺も聞かれたし主役の男女である俺達の事だけだと
そう思ってたのに まさか石橋くんまであるなんて・・・」


「個人的な意見としてはやりたくはありませんが。。
ここは仕事として真面目に考えてもこの光さんとのkissシーン
必要ないと思うんですが」


今まで仕事には厳しかった蓮がキョーコのその言葉を聞き
気持ちを切り替え前後の台詞などを読み
そして作品の事を考える


「そうだね 俺も個人的な意見は今の気持ちをおいて
更紗と石橋くんのこのシーンは必要無いものだと思う」


今まで仕事については厳しくしていたのに
何やってるんだ俺
彼女が絡むと本当に余裕が無くなるな.... 微苦笑をする


「まずこの作品は恋愛色は薄くあっても私達だけで
しかも私達は純愛を貫いてます
1つの映画の中でkissを2度も必要無いですよね」


「そうだね 悩んでてもしょうがない
これは直接監督に言ったほうが良いね それで阻止をしたい!」


「何か久遠がさっきのしおらしさが消えた」と笑う


「当然だよ いきなりこんなシーンの台詞とかを目にして
目の前が本当に真っ暗になったし・・・」


一安心をしたのかキョーコを強く抱きしめていた
そして何かを思い出したかのように急に立ち上がり
部屋を出ると電話をかけ始めた



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