部屋に入ると荷物と言う名のバックを置き


「今日はいつもより早いお出かけだったんですね
いつも通りに来たら居なかったので心配しました」


「あ。。そうでしたか すいません。。
急な仕事が入ってしまって 急いで出てしまったので」


「ご夕食は?」


「そうですね 少しだけ頂きます」


キョーコが着替えている間に食事の用意をさせる


着替えが済みダイニングに向かうと今日は蓮が居た

キョーコが微笑み挨拶をし食事が出されると
言っていたとおりいつもの半分ほど食べるとすぐ部屋に戻った


「お嬢様 いつより食べていなかったようですが
体調でも悪いんですか?」蓮が心配し尋ねると


「いえ 今日は思ったよりも仕事が忙しくて
疲れてしまったので。。」と苦笑いをしていた


いつもよりかなり少ない会話をしキョーコが寝てしまった


何か元気も無かったな・・
疲れてるだけなら良いけど


キョーコの部屋を出ると社がやってきた


「すまない 思ったより仕事ハードで遅れた」


「何か大分疲れてるみたいだけど モデルだよな?
何であんなに疲れてるんだ?」


「あぁ・・ 気も疲れたんじゃないのかな・・」


「どういう事?」


「こういう事 一応見せようと思って遠めだけど
写メで撮っておいたんだ」


社がスタジオの片隅で撮ったキョーコの写真を
蓮に見せる


「・・・・っ!」


「多分 そういう顔すると思ってた」


モデルの仕事ではあるが 水着を着て男性モデルと
じゃれて抱き合ったり頬にkissされたりと
絡みのある写真が多かった


「しかもさ お嬢様人気あるんだよな・・」


「ファンが多いって意味?それとも別?」


「別 その一緒に移ってるモデルもしつこくてさ
うちらが居なかったら連れて行かれてるよ」


「彼女は今 こんなに裕福なのに何で働いているんだろう
働く意味が無いはずなのに」


「何でなんだろうな?
この家に来てから今の仕事始めたらしいけど」


「明日にもでも聞いてみるかな
こんな仕事 見ていてイライラする!」


「そういうと思った」とニヤニヤする


そういうと蓮が部屋に戻ろうとするが一言


「その写真こっちに送ってくれ」


「抜かりは無いわけだ」と笑っていた


部屋に戻り蓮に写真を送ると社も寝る事にした


送られてきた写真を見て


何でこんな仕事してるんだ・・
好きでやってるとは思えないし
お金に困ってるわけじゃないし・・


色んな男がその姿を目にする事が許せない

それと普段服着てて分からなかったけど
スタイル良いんだな・・


写真を見ては色々と考えては口にしいつの間にか蓮が寝ていた



翌朝

「お嬢様 おはようございます」蓮がキョーコに挨拶をすると


「蓮さん おはようございます」と微笑んだ


社から昨日聞いていたので 今回は蓮も一緒に
キョーコの仕事に同行する事になった


「お嬢様 モデルの仕事そんなに忙しいんですか?」


「急に1つ専属が増えてしまってそこがネットショップを
立ち上げるらしくて 春夏の服をいっぱい着なくちゃいけなくて」
と笑った


「そういう事だったんですか
でも あまり無理はなさらないで下さいね」


「はい ありがとうございます」と微笑んだ


スタジオに入り早速キョーコがメイクや着替えを始める
蓮たち付き人はドアーの外で待っていた


しばらくするとキョーコが出てくると急いでスタジオに向かい
その後を追う

何枚か撮るとまた着替えに向かうので

蓮たちはスタジオの端に行き
自分達は移動をしないで待っていた


「おいおい 忙しすぎるだろう・・ もう既に10着は着替えてるし
何でこんなにまでして働いてるんだ・・・」


「蓮 まだ聞いてないの?」


「聞くタイミングが無くてまだ
ていうかお前ずっと一緒だから分かるだろう」


「あぁ そうだな」と社が笑った


朝から始まった撮影がようやく昼になり休憩時間になった
蓮たちはキョーコの楽屋に行きコックが作った昼食を3人で摂る


「お嬢様 大丈夫ですか」疲れた顔のキョーコを見て蓮が尋ねる


「はい まだ半分も終わってないですし大丈夫ですよ
ありがとうございます」と微笑んだ


「つかぬ事をお聞きしますが
どうしてそんなに仕事をしているんですか?」


「ん~。。 内緒です」
と言って微笑むとそれ以上は言わなかった


つかの間の休憩時間は終わりまたキョーコが忙しく動き出した


「内緒だってさ」


「そうみたいだな
それより倒れなければ良いけどな・・・」

真相は分からずだったがこの忙しさで蓮がキョーコを心配していた


「お嬢様ってあんなに細かったんだな」


「何見てるんだよ」蓮が社を睨みつける


「いや あんな服じゃ別に変な目で見なくても分かるだろう」


夏服で生地が薄く手足の露出があるってだけの服だった


「倒れたら俺が運ぶから良いけどな」


「お前の方が不純だろう!!」と蓮に突っ込んでいた


昨日と同じくらいの時間がかかり今日の撮影は終わった


「お嬢様お疲れ様です」


「ありがとうございます」キョーコがだいぶ疲れた顔をしていた


身支度が済み椅子から立ち上がろうとすると
キョーコがふらつき蓮が支える



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