2人が交互にシャワーを使い出てくると


「ホテル内で朝食でも食べますか?
それともルームサービスの方が良いですか?」と微笑む


「ホテル内ほとんど使ってないですし 行ってみましょうか」


2人支度をするとビュッフェをしているお店があり
そこで食べる事にした


「このホテルってとっても近代的なデザインのホテルですよね」


「そうだね 赤がコンセプトカラーなのかな?」


「そういえば 今日が撮影なんですよね?
スタジオで撮るんですかね?」


「多分 外じゃないかな?
アウトバーン走らせてくれないかなぁ・・・」


「? アウトバーン?」


「うん トラック以外無料の高速道路なんだけど
速度制限が無いんだ 凄いよね」と笑う


「速度制限が無いって出し放題?」


「制限かかったところもあったり 都会に近いところは混むから
実際130kmとか制限あったりするみたいだけどね
あ でも・・・

田舎の方とか空いてる道だと300kmとかいけるみたい」


「300って。。。」


車の運転が出来ないキョーコにとっては
速度を聞いても全く想像できず未知の話しだった


朝食を済ませると部屋に戻り
ゆっくりと準備をしてスタッフの向かえを待っていた


しばらくすると電話が鳴り2人揃ってエントランスに向かい

スタッフが到着し車に誘導され仕事先のB社へと向かった
ホテルからB社まで数分の距離のためすぐ到着し
まず撮影の説明をされる


最初は1種類の撮影と言っていたが昼の撮影と夜の撮影で
昼はカジュアルで車は4駆
夜はラグジュアリーで一番上のグレードの車種で
というコンセプトに変更されていた


撮影場所はこのB社とミュンヘンにある宮殿の庭


まずはB社に作られた楽屋を訪れ着替えなどを済ませ
カジュアルな姿で4駆を使っての撮影を
B社の建物をバックに車のドアーを開けたまま
ポーズを取った2人を撮影し
後は乗り降りと車内に座った2人と車内を撮った


そして今度は宮殿まで移動をすると

宮殿をバックに車から2人が出てくると
車の前で腰を抱き合いポーズを取るところを撮影した


ここまでを撮影すると一旦またB社に戻り休憩にし
外が暗くなるまで待機していた


「演技をするわけではないので 撮影も早いですね」


「そうだね そういえば宮殿行けたね
あそこもお城ではあるし」と微笑む


「ドレスを着たお嬢様が現れそうなところでしたね」と微笑む


暗くなるまでまだ時間がありそうだったので
2人で隣接している博物館へ向かった


「凄いですね。。色んな車 バイクまであるんですね」


「昔は飛行機も作ってたしね」


「そうなんですか」


「でも こうやって販売してる車とか乗ったり出来るの良いな
販売店にはここまで種類置いてないし」


「あ キョーコ あの車の運転席に座ってみてよ」
とオープンのワインレッドの車を指差した


「こうですか?」


「そのままで居てね」

と微笑むと蓮が離れると写メを撮った


「いいよ! キョーコが乗るとこんな感じ」


「何か微妙ですね 似合わない」と笑うと


「あ 蓮 バイク乗ってみて!」

蓮が選んだバイクに跨り


「そのままでね」と言うと今度はキョーコが写メを撮った


「車は見慣れてて違和感無いですけど バイクも似合いますね」


「そう?見せて」


「おっ 中々良いね 今度バイク乗ろうかな」とご満悦だった


「蓮は見た目は当然だけど 背が高くてスタイル良いし
何でも似合うからずるい!」


「そんな事ないよ」と言ってkissをし手を繋いだ


そして何度か写メを撮り会社にある楽屋へと向かった


キョーコが嬉しそうに「蓮の写真 結構撮っちゃった」


「いつでも本人が近くに居るのに?」


「これとそれは別物ですよ?
フォトフレーム買って入れようかな~」


「何か愛されてるなぁって感じがして嬉しい」
と言ってkissをすると


「感じじゃなくて そうなんですけどね」と微笑んだ


キョーコの肩を抱き

「あのさ オフの時だけじゃなくて こうして仕事で来ていても
これもまた思い出になるね」


「そうですね 仕事じゃなかったらさっきの博物館や

ましてドイツにも来なかったかもしれませんし」


「地元に戻ったら早速カメラとか買いに行かないとだな」


「何でまた」と笑うと


「だって次は映画でまた一緒に居るんだし
撮影風景とかもまた思い出になると思うんだ
しかもムービーだと音声と動画だし」


「何年後かに見たら面白いかもしれませんね」


こうして2人で楽しくしゃべっていると夕方になり
次の撮影がラグジュアリーと言う事で
ドレスとタキシードに着替え始め 用意をする


キョーコはアップ気味のヘアーースタイルに髪飾り
蓮はサイドを少し固め耳を出した


昼間撮った時と動作などはほとんど同じだが
少し違うのは蓮がキョーコの手を取り車から出て来るところだった


そしてまた宮殿に移動をしここでも昼間と同じ動作で
ライティングされた宮殿と車を使って撮影をした


夜になっていたため気温が低くマイナス近くまで下がった気温の中
ドレス姿のキョーコの為に撮影は早く進み終わった


「お疲れ様」


ブランケットをかけられてはいるが
寒く凍えるキョーコの肩を抱きB社に戻ると真っ先に着替えをさせ
ホテルに戻った



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