「今度撮影で行く国は 日本よりももう少し寒いから
服考えて持っていかないとね」


「やっぱりヨーロッパって寒いんですね。。」


「NYも同じくらい寒いけどね」


「え? そうなんですか?」


「うん 東京の半分くらいって思ったほうが良いかも」


「そんなに寒いところだったんですか。。
じゃ 次ぎ行くところも

そのくらいで考えた方が良いんですかね?」


「かもしれないね 暑ければ脱げば良いけど
寒いとそういうわけにはいかないだろうし」


持って行く服の事を考えながら夕食を終わらせ
蓮はシャワーに向かい
キョーコは乾燥も終わった洗濯を畳んで閉まっていた


蓮がシャワーから出てくると早速襲ってきそうだったが


「私にもシャワーくらい入らせてください。。//」


と言ってキョーコがシャワーに行き部屋に戻ると
ここぞとばかりに襲われその後寝ることに...


短い滞在期間も終了し3日後ドイツへと向かった


11時間半のフライトを終えようやくミュンヘンに到着し
まずは現地に居るCMを撮る

自動車会社のスタッフに電話を入れる


空港に迎えに来ているというので待ち合わせの場所に向かう


「遠かったですね。。時間もかかったし」


「朝の便だともっとかかるんだよ?」


「ぇ!? 何時間なんですか。。」


「約15時間半」と笑った


「無理です。。」キョーコが苦笑いをしていた


「寒い。。。久遠の言う通り。。」


「LAの半分しか温度無いから寒いね
でも大丈夫 後で温めてあげるから」と囁くと


「もぅ。。何言ってるんですかっ///」

キョーコが照れるとそれを見た蓮が微笑んだ

迎えのスタッフと合流をしホテルまで送ってもらう


到着するとスタッフとロビーで少し話しをし
1時間程話をすると部屋を案内されホテルの部屋へ向かった


とても近代的なインテリアとデザインの部屋だった


「ヨーロッパって来るの大変なんですね。。
すっかり夜ですよ」


「夜のミュンヘン 出歩いてみたいな」


「でも。。この変何も無さそうですね」


ホテル内のレストランで軽く食事を済ませ


「そういえば撮影は明後日からするみたいだし
明日は観光しに行こうね」


「ほんとですかっ! 楽しみ~」とキョーコが嬉しそうだった


「雪が降るほどっていうわけじゃないんですけど
暖かいところに居たせいか妙に寒く感じます。。」


「風邪ひいたとかじゃないよね?
多分この時間だと雪降ってもおかしくない温度だとは
思うけどね」


キョーコのおでこにおでこを当てるが熱は無かった


「お風呂入ってすぐ寝ようかな。。」


「そうだね そうしようかフライト長くて疲れただろうし」


シャワーを済ませ空港で言われた通り
蓮がキョーコを包み込むようにして温めてもらい
この日は寝た



翌日
日が出ているのもあって昨日よりは暖かく
キョーコも寒がってはいなかった


ルームサービスを頼みゆっくりと朝食を食べる


「どこ行きましょうか?」


「ミュンヘン中心部を歩いて回ってみない?」


「そうですね それだけでも十分見るとこありそうですし」
とキョーコが嬉しそうだった


「一応 絶対これは見たいっていうのはあるんだけど
時間が分からないから 後で聞いてみようね」


こうしてPlatzl(プラッツル)周辺と
Marienplatz(マリエン広場)周辺を回る事にした


そして蓮が見てみたいと言っていたのは
Neues Rathaus(新市庁舎)とGlockenspiel(仕掛け時計)だった


支度をしてコンシェルジュに仕掛け時計の時間を聞くと
11時と12時 それと夜の9時と教えてくれた


「じゃ まずはマリエン広場に向かおうか
11時にあるみたいだし 丁度良いかもね」


タクシーを呼んでもらいマリエン広場に向かう


「うわぁ~ 町並み素敵ですね~ あそこなんてお城みたい」


「あ あそこかな? 人だかり出来てるね」


「何があるんですか?」


「可愛いのが見れるよ」とキョーコに微笑んだ


人だかりのするところに行き多分そこだろうと思うところを
みんなが時計とその場所を交互に見ながら待っていた


「何があるんですか?」


「まぁ あと2,3分だからちょっと待っててね」
と蓮が微笑みおでこにkissをした


2人で腰を抱きながら待っていると音楽が鳴り始めた


蓮が指をさし「あそこ見ててね」


というとキョーコがずっと見ていると人形が出てきた


「わぁ~ これをみんな待ってたんですね~ 可愛い//」


「イメージ通りおとぎの国って感じだな」


等身大の人形が出てきて結婚式の模様を表現した

仕掛け時計が10分程で終わった


「こんなにいっぱい人居たんですね。。。」


まるでコンサートやライブをやった後のように人が大勢居た


「名物だからミュンヘン来たらってみんなも思うんだろうね」


「人形見てて建物を今やっと見たんですが
お城みたいで素敵な建物ですね」


「これ日本でいう市役所だよ?」


「え!? 本当ですか?」


「うん」


「何てメルヘンな国なの。。//」 


「ここから電車乗り継いで行くとこにはもっとメルヘンなとこ
結構あるよ?」と微笑む


「どんなとこなんですかっ!」目を輝かせて聞く


「そうだな一番メルヘンだと・・・ネズミーランドのお城
分かるよね?」


「はい 分かりますけど。。」


「そのお城って実際あるお城がモデルなんだけど
それがドイツにある」


「えぇー!!。。。見てみたい!!」


「他にも電車じゃないけど有名な街道が結構あるよ」


「街道? ですか?」


「ロマンティック街道 ファンタスティック街道
メルヘン街道 ゲーテ街道 古城街道
他にもあると思うけど」


キョーコが絶対好きそうだと思って
前もって調べておいて良かった・・・

と 少し自慢げな蓮だった



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