「敦賀さん 結城ですよね? これ結城紬っていうんです
多分私の名前は更紗なので この結城かな?と思ったんですけど」
「へ~ そうなんだ」と蓮が微笑む
「キョーコちゃん 着物詳しいの?」とプロデューサーが聞くと
「詳しい程じゃないですけどいくつか有名な物は分かるくらいです」
そしていくつかの反物を見せてもらいバスに乗り込むと
「やはり友禅が多かったですね」
「やっぱりキョーコちゃん この役ぴったりだよ!」
同行したスタッフも合わせプロデューサーがご満悦だった
夕方になりホテルに戻る事になった
「朝食と夕食がちゃんとしてるので敦賀さん良かったですね?」
と笑うと
「2人に監視されてるんじゃ食べないわけにはいかないね」
と苦笑いをする
夕食の時間まで各々部屋で待機することになった
キョーコは部屋に戻るとアメリカに行った時に買ってもらい
覚えたPCを出すとメールのチェックをしていた
あっ 父さんと母さんだ! 写真まである 嬉しい~
あれ? ライアンからも着てる
あ。。そっか最後のお別れ言えてないんだった。。
メールを読みながら苦笑いをしていた
コンコン
そこにノックする音が聞こえてきた
「は~い?」
「最上さん? 敦賀です」
「あ はい」ドアーを開け「どうしたんですか?」
「いや やることないし 読み合わせでもしようかな?って
忙しかった?」
「いえ 今メール見てたくらいです」
「忙しかったみたいだね じゃ また」
「いえ どうぞ」中に通すと
「へ~ 最上さんPC使うんだ」
「アメリカ行ったら
父さんと母さんが買ってくれて強制的に始める事に」
と笑う
「メール着てたの?」
「あ はい それとライアンからも来てました」
「へ・・へ~ 何だって?」
「あぁ 日本に行く前ちゃんとお別れしないで私戻っちゃったので
何で言ってくれなかったんだ!って
それ見て挨拶してないの思い出しました」と笑う
「そうだったんだ」とホッとし笑う
「返事はかかないで良いの?」
「明日の撮影風景の写真でも撮って それで送ろうかな?って」
「それは喜ぶかもね」
「はい」と嬉しそうに笑った
「それにしても 敦賀さんが読み合わせとか珍しいですね」
「今回リハ長いし 本番一発でいけるなら行きたいしね
宿泊先が固定されてるって事は
深夜までかかる事もありそうじゃない?」
「あ。。ですね それはそれで翌日大変になるし」
「それに共演者が常に近くに居るなら練習出来るし凄く助かるよ」
こんな口実で君と一緒に居られるしね
「そうですよね 私ったらそんな事も気がつかないで。。」
そして少し練習をしていると夕食の連絡が来たので
社にも連絡をして夕食を食べに行く
中々箸の進まない蓮に対し社とキョーコから突っ込みが入る
「れ~ん それで終わりじゃないよな?」
「そうですよ?
そんなに多い量じゃないんだし
おかずだけでも食べないとダメですよ?」
「俺は毎日こうも言われ続けるのかな・・」
「「当たり前」です」
「キョーコちゃん 夕食はどうなの?」
「夕食はちゃんと食べるんですけどね?」
夕食!?近くで聞いていたスタッフがその言葉に反応する
「あの敦賀さん 病院で検査した方が良いんじゃないですか?」
「ぇ? なんで?」と驚く
「食食不振って結構大きな病気ありますよ?」
「そうなの?」社もそれには流石に食いついた
「前にちょっと見たんですけど 色んな病気が
数え切れない程あってびっくりしました」
「おい 蓮! もしそんな病気だったらどうするんだ!」
「俺鍛えてるし大丈夫ですよ」と笑う
「スポーツ選手で病気で無くなる人 居ますよね?
その人たちと比べて敦賀さん鍛えてます?」
「何も言えない・・」
(今死んだら キョーコちゃん誰の物になるんだろうな)
社が蓮に耳元で囁く
それを聞いて咄嗟に社の方を向く
「だって そうなるかもしれないんだろう? 良いのか?
見えないところで狙ってるの含めると凄い数居そうだよな
そして一番可能性の高いお前が居ないと喜ぶのはやつだろうな」
不破・・・
「何の話ですか?」
「いや 病気だとこれから仕事で大変になっちゃうなって」
「近いうち検査させるからな」
「分かりました・・」
こうして夕食が済み
蓮とキョーコは先ほどの続きを少しやる
「そこ こうした方が良いんじゃない?」
「そうですね じゃ
私はその時に結城の隣からこう動いた方が良いですかね?」
「そうだね それ良いかもしれない」
2人で読み合わせどころか立ち位置なども試行錯誤していた
この夜はそれから2,30分やり蓮が部屋を出て行った
敦賀さんの言う通りだな。。
こうやってリハや本番前にやっておくと
考える時間も取れるから楽かもしれない
当日いきなり言われると焦っちゃうし。。
そして翌日から更紗(キョーコ)は染物の専門学生と言う事で
学校での撮影をし
結城(蓮)は呉服問屋と言う事で着物での撮影が増えてきていた
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