そして社を拾ってスタジオに向かった
そして今日は午前中はがっちりとリハをし
午後には一発本番のようなそんな撮影をした
そんな姿を見ていた社はまた昨日と同様お弁当を注文し
こんな撮影が10日近く続き明日からは地方ロケとなった
「それじゃ 明日○時に東京駅で 良いかな?」
「はい 一緒に行く事になってすいません」
「さすがに京都まで女の子1人行かせるわけにはいかないよ
それより京都だけど・・最上さん大丈夫?」
「はい 仕事ですし 大丈夫です」
「もし耐えられなくなったりしたら 前みたく敦賀セラピー?
するからいつでもおいでね?」と微笑む
「はい ありがとうございます。。//」
今日も家まで送ってもらったキョーコは蓮に挨拶をし家に帰ると
明日の事もあって帰宅後すぐにはお風呂に入り寝ることにした
翌朝1ヶ月はロケに出てしまうという事で
着替えなどを詰め込んだキャリーバックを片手に
東京駅へと向かった
アメリカで服をいっぱい買ってもらって良かったぁ
こんな長期だと着る服も数無いとダメだし。。。
何より買った服がカジュアルで
小さく畳めるからいっぱい詰め込めたし!
涙を流す勢いで感謝をしているキョーコだった
そしてキャリーバックに詰めるには邪魔になるであろう
薄手のジャケットを着ていく事にした
乗車券は貰っていたため待ち合わせのホームに向かう
まだ蓮たちは来ていなかったが数分も経たないうちにやってきた
「最上さん おはよう 今日は大人っぽいね」
以前の彼女と比べるとかなりおしゃれになっていて
大人っぽくなったな・・
それに更に綺麗になってまた馬の骨退治が大変に・・
「キョーコちゃん おはよう~」
「敦賀さん 社さん おはようございます」
蓮の心の中など全く知らずのキョーコは
相変わらず丁寧で綺麗なお辞儀をし微笑んだ
そして新幹線に乗り込み
2シートだったため座席を向かい合わせるように回転させ
窓際を蓮とキョーコ 通路側を社が座っていた
しばらくすると合図とともに新幹線が走り出した
最初のうちは3人で話をしていたが
新横浜を過ぎた辺りから
無表情のままキョーコが景色を見ていた
それを蓮がずっと見ていたがキョーコは全く気づかなかった
その様子を社も見ていて蓮が社に目を向け
呆れたため息ではなく心配の方のため息を吐いた
名古屋を過ぎ次の到着駅は京都
「最上さん」
「あっ は はい」
「今日は撮影というより見学みたいだね」
「そうなんですか? てっきり撮影かと思ってました」と笑う
「ドラマの題名になっている辻が花を見に行くらしいよ
最上さん着物とか結構詳しそうだけど どんなのか分かる?」
「いえ 見た事があるのかもしれないんですけど
これが辻が花だよとは言われた事が無いので見てみないと
分からないです」
「着物好き?」
「そうですね 好きですよ どんな物か楽しみですね」と微笑んだ
名古屋から40分かからないくらいで京都に着いた
キャリーバックを引きながらキョーコの案内で駅から出て
タクシーに乗り まず宿泊先のホテルに荷物を置きに行く
部屋に案内され荷物を置きベッドに座り物思いにふける
まさか京都に来る事になるなんて。。
数分してドアーがノックされる
誰だろう?
ドアーを開けると蓮だった
「ちょっと良い?」
「あ はい どうぞ」
「新幹線でずっと物思いに更けてたけど
京都に来たら更に表情が悪くなったね それで出来る?」
「いえ 撮影に入れば大丈夫です」
「冷たく聞こえるかもしれなけど
こんな仕事してれば撮影場所が京都はよくある事だよ?
その度に君はそんなに思いつめるの?」
「そうですよね。。」
たしかにそうだ
映画村もあるし景観を意識すると京都での撮影は多い
「琴南さん あの子が出ているドラマはほとんど京都じゃないの?
もし君が彼女だったら毎週こっちに来る事になる 出来る?」
「。。。」
「思い出したくない過去は誰でもあるよ
2度と来たく無い場所だってある
でもこの仕事を選んだのは君だ そうだよね?」
「はい。。」
「忘れろは無理 でもそんなんじゃ過去に負けてるよ?
過去を吹っ切りたいなら勝ちに行かなきゃ
1人が無理なら君の過去を知る俺も社さんも居る
いつまでもそんな顔しないで」
蓮に抱きつき涙が流れる
「敦賀さん。。」
蓮がキョーコの腰に手を回し抱き寄せ
キョーコの頭に頬を寄せる
「今は泣いて良いから 泣き止んだら元気だしてね?」
ウンと頷く
「ちょっとごめんね」
キョーコを抱き上げ抱えたままベッドに座る
片方の腕でキョーコの背中に手を回し
もう片方で頭を撫でなだめていた
敦賀さんが居てくれて良かった。。
あんなに思いつめていたのに何か軽くなる
しばらくしてキョーコが落ち着いてきた
蓮がキョーコの涙の流れた後を拭うかのように目元にkissをし
えっ!? 今の何!?
「大丈夫?」
「は はい。。すいません もう大丈夫です。。//」
背中を抱きしめたまま 蓮がまだキョーコの頭を撫で
頬を頭につけていた
こんな事しか今の俺は出来ない・・
こんなに愛おしい彼女にこれ以上 俺は出来ない・・
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