ホテルから歩いて5分くらいのところに
落ち着いた雰囲気のカフェがある
最近兄さんはこのカフェがお気に入りなのか
朝はここで食べるのがちょっとした日課になっていた
周りの店と比べると若干値段設定が高いので
お客が少なくある意味好都合である
「兄さん いつもので良いの?」
「あぁ」
時間を見計らって店員が注文を取りに来た
手馴れたようにセツが注文する
「クラブサンドとコーヒーとミルクティー」
スープどうしようかなぁ..
チャウダーよりこっちのほうが健康的だしこっちかな
「あと ミネストローネ2」
オーダーを聞いた店員が反復してこの場を去っていった
ここのクラブサンドは
野菜も大目で良いのだが量が結構あるため
小食な2人だと分けると丁度良かった
「朝なら私が作ってあげるのに」セツがちょっとふくれる
「朝くらいお前にゆっくりしてもらいたいからな
昨日の事もあるしあんまり寝ていないだろう?」
少し苦しげな表情で申し訳なさそうにカインが言う
昨日の久遠光臨でだいぶ彼女には無理をさせたからな
まさか彼女があんな事を...
男性経験もまだな彼女が
まさか男を誘う手馴れた娼婦のように上に乗るなんて..
「兄さんの為なら別に良いじゃない 私がしたくてやってるんだし」
少し照れながら そして寂しそうにセツが言う
セツか それともキョーコか今はどちらでも良い
「ありがとう」
スっと手を伸ばしセツの頬を軽く撫でる
今はとても愛おしくてたまらない
蓮は顔が崩れないように必死に耐えていた
「失礼します」
先程の店員がやってきて注文した料理を並べる
「注文の品はこちらでよろしいでしょうか?
それでは ごゆっくり」
頭を下げ店員が去って行った
「ほら セツきたぞ」
セツは上を向き遠い目をしているように見える
正確には何か耳で探ってる感じだ
「上に何かあるのか?」
セツの目線が気になったカインがそう訪ねると
「うん.. この曲...」 小さな声でつぶやく
この曲ってここに来るといつも流れる..
「ん? 好きなのか?」
「ううん.. ちょっと.. ね」 少し寂しそうに言う
詩:(この腕に きみを抱きしめたい
僕は ただ君を抱きしめたいだけなんだよ)
恋心を抱いてしまった自分が出てきそうで怖くなる
自分の口では言えないけど 自分の願望を歌っている曲
あなたに抱きしめられると 嫌な事など全てが白紙になるような..
ホント気持ちいいのよね.. 敦賀セラピー
叶わないけど独占出来たらなぁ...
「はぁー...」自分で思って 空しくなった
でも最初はそのフレーズが気になって分からなかったけど
じっくり聞いてると ちょっと切ないような
メロディーのせいなのかな
でも 愛の歌だよね? それも深い愛
こんなに愛されるってどういうもんなんだろう...
少し寂しげに曲を聴いているキョーコが気になり
蓮も耳を傾けた
詩:(僕は ひとつの星の光を 追いかけていこう
僕の人生の終末まで
そこに意味があるかなんて分からないけれど)
昨日見たビジュアルがそのまま思い出す
昨夜 君に見せた本当の俺(久遠)
しかし君によって今の俺は久遠と共存をしている
DMの車を使うシーン そして不破の電話
とうとう久遠が開放され真っ暗な世界に落ちていた
もう 絶対に自力では戻れない そんな地の底
しかしそこで君が 君の光が 俺を救ってくれたんだ
昨日の事は忘れる事は出来ないが
この歌詞で思い出してしまう
詩:(この腕に きみを抱きしめたい
僕は ただ君を抱きしめたいだけなんだよ)
(僕は決して君を離さないよ
もし君が離れないと約束してくれるのなら
決して離れない)
蓮が苦笑いをする
「どうしたの? 兄さん」
「いや 何でもない さっさと済ませて行こう」
ほんと 俺を見透かしたような歌詞だ
俺が曲と同じ思いを抱いてるって知ったら君はどうするんだろう
どうせまた冗談だって言われるんだろうなぁ
食事が済み昨日の事を振り返って思う
ただの先輩がいつまでも勝手に束縛や嫉妬もしてられないよな..
「そろそろ覚悟.. 決めるかな..」
先に店の外に出た蓮が そうつぶやいて空を見上げる
昨夜 おれ自身(久遠)を出した時に
最初は怖がって逃げ出すのかと思っていたのに
俺を見捨てず君は闘ってくれた尊敬する先輩だから?
いや それより何よりも これ以上気持ちを騙す事が出来ない
最上さんにはいずれは話さないといけない事だし
それに昨日の事もある
時間を空けて話すより早いほうが良いかもしれない
社長のところに電話をして切ったところで
店から出てきたセツに問いかける
「セツ 明日終わるの早かったよな?
で 次の日はオフだったよな?」
「そうだけど どうしたの?」
不思議そうにセツが尋ねると
「いや 明日仕事が終わったら出かけようか」
何かを決断したような目でキョーコに言った
「兄さんと2人きりで出かけるなんて楽しみ」
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内容的には変えていませんがいらないところを
ぶった切りました(ノ´▽`)ノ
ただでさえおかしな文章が多いのに
初期作品は更に酷くて・・・・°・(ノД`)・°・
と言ってもまだ2ヶ月前・・