「あなた 今日はキョーコと一緒に撮影したの」
「そうか」とクーが微笑む
「とっても綺麗でびっくりしちゃった
来月には出るかもしれないの 楽しみだわ~」
「それは楽しみだな」と2人で笑う
料理を作っているキョーコは喜んでくれているジュリを見て
こそばゆかった
そしてこれから数日間
キョーコが当たり前のように料理をし
ジュリが仕事でも何かとキョーコを連れて歩き
写真撮影の時にはキョーコも一緒に撮る事が増えてきていた
「ジュリ また娘さん来てるんだね あの子良いよ
本格的にやらない?」
「一応あの子日本では女優やってるのよ だからどうかしら?」
「あぁ そっちの世界でもう活躍してるのか」
「ショーに出るには身長が足りないけど
写真だったらいけるのになぁ」
ジュリはもう娘と思って接していたため
娘が褒められてとても嬉しかった
その日の夜
「ねぇ あなた?」
「ん?」
「キョーコなんだけど」
「うん?どうかしたのか?」
「本当に娘にならないかしら?」
「というと?」
「養子よ 今っていわゆるホームステイでの母親でしょ?
いずれ日本に帰ってしまえば
ただのお世話になったジュリで終わってしまうわ?」
「そんなに気に入ったのかい?」
「ええ 撮影に連れて行っても 凄く評判良いの
キョーコが褒められて私 本当に嬉しくて」と喜ぶ
「うん」とクーもジュリを見て喜ぶ
「ジュリ? 反対ではないけど
まだキョーコは殻を被ったままだ
もう少し様子を見てからそれは考えよう 良いかい?」
「そうね もっとスムーズにママって言ってくれるまで待つわ」
とジュリも賛成した
久遠 いつまでものん気にしていると
お前に妹が出来てしまうぞ それで良いのか?
久遠思いの父クーが
早速翌日ボスであるローリィのところに電話をかける
「久遠に伝えて欲しいことがあるんだ」
「どうした 突然」
「ジュリがかなりキョーコを気に入ってしまって
養子にしたいって言いだした」
「ほぉ それは蓮も驚くな」と笑う
「あいつが本気なら妹は困るだろう
それとなく伝えておいてあげてくれ」
「分かった ところで最上くんはどうだ?」
「慣れてはきているが やはり父・母という言葉はひっかかるな
なかなか素直に言えない もう少し待ってやってくれ」
「まだ1ヶ月も経ってない 最高で3ヶ月だ
それまでによろしく頼むぞ クー」
「ジュリがはりきってるからいけると思うぞ」と笑う
そして電話を切った
まぁ まだ蓮には内緒にしておくか
どうせ 今言えばアメリカに飛びかねねーしな
「なぁ 蓮 そういえばキョーコちゃん どうしてるんだ?」
「あぁ 社さんに伝えるの忘れてましたね」と苦笑いをする
「アメリカにホームステイに行ってるらしいですよ」
「はぁ!? 女優がホームステイ?」
「ええ しかもクーのところに」
「嘘だろう!! 何でまたクーのところになんて・・
キョーコちゃんアメリカ進出でもするつもりか?」
「さぁ どうなんでしょうね・・」
全くだ どうしてわざわざアメリカなんだ!
2日休みも貰っても難しいのに 2日の休みさえ俺にはない
そしてクーの家に来て1ヶ月とちょっと
何とか呼ぶ事は出来るようにはなったが
まだ若干スムーズさが足りない
「キョーコ 今日はお父さんの撮影している所に来ないか?」
「え!?良いの?」
「今日は家からすぐのスタジオだから 近いしな」
「楽しみ~」と笑う
まさか
ハリウッドの撮影現場に行かれるなんて思ってもみなかった
「お母さん。。 は行かないの?」
「ジュリも行くか?」
「そうね 今日は私もオフだし キョーコと一緒に行くわ」
用意をして撮影所に向い到着すると
「ここが今日使うスタジオだ」
「凄い。。人も多いし そしてセットとかスケールが違う」
「日本と比べると制作費が桁違いだからな
セットもスケールが大きくなる
どうだ?キョーコもいずれこっちでやってみるかい?」
「ぇ。。 私なんかがこっちで役をもらえるのかな。。」
「いつも言うように
キョーコは役に入ってしまえば怖い物なしだ
それがいつでも出来るようになればいけると思うぞ
あと好き嫌いを無くせばな」と笑う
「頑張ります。。///」
「おっ クー来たか ジュリも久しぶり」
「家族で押しかけてごめんなさい」と笑う
「あれ?こちらのお嬢さんは?」
「うちの娘だ」と肩を叩き微笑む
「あれ?娘なんて居たっけ?」
「最近出来たんだ 可愛いだろう?
一応日本で女優をやっているんだ
もしかするとそのうちこっちに来るかもしれないからよろしくな」
「へ~ それは楽しみだな」
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