「香華・・ このままなのか?

俺を置いて ずっとこのままじゃないよな?」


「目を・・ 目を覚ましてくれ・・ 」


蓮は自分が誰か判断が出来なくなっていて
蓮ではなく澪になっていた


午後になって社が病室にやってきた


「蓮! 犯人が捕まった!」


「本当ですかっ!」

今にも人を殺しそうな顔をし立ち上がった


「蓮 待て! 捕まったんだ 落ち着け!

今はキョーコちゃんの心配だろう!」


蓮を椅子に座らせた


「犯人って どんなやつで何の目的だったんですか」

肩を落とし顔を下に向ける


そして社が蓮に説明をする

キョーコの熱狂的ファンがスタッフを装い進入し
眠っている役のキョーコだったので
眠らせれば他のスタッフに気づかれず悪戯が出来ると思い
犯行に及んだらしい


まず睡眠薬を使う事を思いついたが
少量の睡眠薬では効かないと思い
大量の睡眠薬を入れた飲み物をスタッフとして渡して
それを飲んだキョーコが眠っていたので服を脱がそうと
そこへ女性スタッフに目撃され逃げたという事だった



言葉が出なかった

悪戯目的・・
女性スタッフが行かなければ 本当に・・


犯人に対して今までに感じた事がないほど
憎しみが湧いてきた


「女性スタッフが来てくれて良かったけど
目が覚めてくれないとな・・ キョーコちゃん起きてくれ」

社も心配でキョーコを見つめる


悔しさでこぶしを握る蓮を見て


「蓮 キョーコちゃんを看ててあげてくれ
俺は社長に連絡もしないといけない いいな?」


「もしかすると目が覚めるかもしれないし分かったな?」


キョーコに顔を向け

「はい・・ 」


蓮はまたキョーコの傍に行きおでこや頬
そして最後に唇にkissをする


「香華・・ 戻ってきてくれ・・ 」



夜には蓮を一度ホテルに帰し着替えやシャワーを浴びさせ
終わるとまたすぐに病院に戻ってきた


「蓮 またお前 何も食べてないんじゃないのか?」


「キョーコちゃんが目を覚ました時に
また怒られるぞ?」



「怒ってくれるなら 怒られたいですね・・ 」


「蓮・・ 」

キョーコの事は心配だがでも起きている蓮のが心配だった
今のままでは蓮がいつ倒れてもおかしくない


何とかむりやりでも食べさせ2日ぶりに蓮は食べ物を口にした



こんな事が3日続き

今もなお蓮はキョーコの手を握り隣から離れないでいた

たまに澪になりkissをした



4日目の早朝
まだ日は完全に出てはいないが空は少しづつ明るくなっていた

蓮がまた澪と自分を錯覚し

「暁月夜か 香華・・ 帰ってきたよ」


頬に手を当て 唇に少し長めにkissをしまた頬を撫でる



キョーコが微かに動いたのを感じた

「香華!?」


頬を両手で包み込み額と額をくっつけ声をかける

「香華・・ 目を開けてくれ・・俺を1人にしないでくれ... 」

何度も問いかける


「香華・・ お願いだ・・ 帰ってきてくれ・・ 」



10分だったのか20分だったのか経った頃に小さな声が聞こえる


「れ... 澪・・?」


目は開けてはいないがかすかに声だけを発していた


「香華 俺だ 分かるか!? 目を開けてくれ!

俺の元に帰ってきてくれ!」


しばらくしてまた声が聞こえる


「澪・・? どうしたの? 」 


「香華... 」


キョーコの頭を抱え込み頬にkissをし


「俺を1人にするのか? 早く目を覚ましてくれ... 」


しばらくして 微かにキョーコが目を開いた


「澪・・ 暁月夜だね」と微笑みかける


「香華・・ 」




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