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一緒に聞いていた社も蓮を追うように楽屋に走る
そこには少しではあるが胸元と肩を無理やり
引き裂かれたようなドレスを着て横たわるキョーコが居た
「どいて!! 救急車! 早く!!」
慌ててスタッフが電話をしに走り
急いで自分の服をキョーコの上にかけ抱きかかえ
「最上さん!! 最上さん!!」
全く目を覚まさない
蓮がキョーコを抱きかかえたまま楽屋を見渡すと
机の上にお茶のようなものがあり少し減っていた
「それ 誰も触らないで」
「は はい」
しばらくして救急車が来て 蓮はそのまま抱きかかえて
一緒に病院へと向かった
一方撮影所では
今回の事は事件性もあるので大事にはしたくは無かったが
警察に連絡をする事になり
机の上にあったお茶は警察が証拠として持っていった
病院に運ばれたキョーコが検査を受ける
「何があったんだ・・ 」
しばらくして医師が現れ
「どうやら睡眠薬をかなりの量飲まされたらしいんです」
吐き出させるのにもすでに溶けていてそれが出来ないと
医師が蓮に説明をする
「そういうことなので しばらく様子を見ないと・・ 」
病室に運ばれ全く動かないキョーコがベッドで寝ていた
「最上さん・・ 」
それはまるで映画の出来事のようだった
キョーコがいつ起きてくるか分からない状態で
動かず目を閉じたまま
辞めてくれ! 何でこんな事に!!
先程の撮影と同じでキョーコの手を両手で包み
ただただ 蓮はキョーコが起きる事を願っていた
しばらくして社が現れ悲しみで沈み込んでいる蓮に言う
「蓮 一応事情聴取だってさ
全員がしないとダメだっていうんで
離れたくないのは分かるがお前も行ってくれ」
「お前の居ない間は俺が居るから」
「離れたくないです」
「蓮 気持ちは分かるけど・・ 」
なんとか説得をし蓮が警察に向かった
その場に居なかったと言う事もあって不審者が居なかったのか
という事を聞かれただけですぐ帰してもらえた
蓮は急いで病院に戻りまたキョーコの手を取り
ひたすら願っていた
何で映画と同じ事が起きるんだ!
ただでさえあの映画は名前が近い事もあって
他人事に感じていなかったのに・・
澪の気持ちが痛いほど分かる
香華・・ 目を覚まして また俺に微笑んでくれ・・
監督やスタッフなど何人かが病室に訪れたが
蓮の姿を見るなりまるで映画のようなこの場面に
長居は出来ず挨拶をし出て行った
蓮がキョーコの頬に手を当てる
「暖かい・・ 」
何時間も動かずにただ眠っているだけのキョーコが
ホントは死んでしまったのではと錯覚を起こし
心配で頬に手を当てていた
「生きているのに・・ どうして目を覚ましてくれないんだ・・ 」
その日の夜 蓮はキョーコの手を取りそのまま看ていた
翌朝医師が来てキョーコの診察をする
「彼女 どうなんですかっ!?」
医師は首を振るだけで様子を見ているしかない と
そう蓮に伝え病室を出た
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