午前中の練習を終え
ピアノから離れた瞬間に電話が鳴り
受話器を取ると
豪徳寺の従姉妹からでした

妹が亡くなったとの知らせでした

私は父方、母方合わせて
全ての従姉妹(従兄弟)の中で
一番年下になるのですが
亡くなった従姉妹は
それでも早くに死を迎えてしまいました

母に雰囲気が似ていて
家族思いの優しいひとでした

病気を患って
ここ数年は自宅で療養していましたが
お見舞いに行かれなかったのが
悔やまれます

まさかこんなに早く逝ってしまうとは…

彼女の姉は電話口で
酷く落胆している様子でした

何れ近いうちに
「従姉妹会」をしましょうねと約束をして
やり切れない気持ちのまま
電話を切りました

そのあと何気なく携帯に目をやると
驚く事に、今度はお弟子さんより
昨日お母様が亡くなられたと
LINEが入っていました
(数分以内に続けて訃報を聞くなどという事が
あるなんて)

お母様のお見舞いにご帰省されていた
最中の事です

お弟子さんは私の学年で言うとひとつ上
そしてお弟子さんのお母様も私の母の
ひとつお姉さんでいらっしゃいました

介護のことでは
深く分かち合ってきましたので
お弟子さんのお気持ちを考えると
切なさでいっぱいになります

92歳まで長生きされたお母様
大往生とも言うべきでしょうが
唯一無二の存在を失う悲しみは
そう簡単なものではありません

お弟子さんご本人のメンタルも
気がかりですし
ご帰省中のお疲れが出ないかも心配です

大切な肉親が
永遠の眠りにつくとき
残されたものがどんな気持ちになるかは
父の時の経験から理解できるつもりです

天国に旅立ったひと
旅立たれたひとが、共に心静かに
平安のうちにありますように

そして一日も早く
ご家族が元気を取り戻してくださる事を
心より願っています