指揮者の小澤征爾さんが

天に召されてから

週間が経ちました


この週間

私の心は激しく揺れ動き

時に夢の中にいるようでした


学生時代に体験した

小澤征爾さんの音楽は

何にも替え難い

私の貴重な財産となっています


小澤さんの全盛期の演奏を

たくさん聴かれたこと


音楽監督をつとめられていた

新日フィルの非公開のリハーサルに

度々入れていただいたこと

(ステージマネージャーやライブラリアン

以外には会場にただひとりということも

ありました)


これらは、私の生涯を通しての

大きな喜びです


小澤さんとオーケストラからの学びは

私が音楽をやる理由になり

私の音楽を形成する礎となりました


小澤さんは私の青春そのものでした


ボストン シンフォニーも

新日フィルも

追悼に

バッハの「G線上のアリア」を演奏





ボストン・シンフォニーホールの

ステージ正面には

ボストン シンフォニーを

振っていた当時の小澤さんの写真が

掲げられました


そのお姿を目にした時には

胸に込み上げるものがありました


小澤さんは一流の演奏家にも音楽愛好者にも

音楽への限りなく深い

探求、追求を望まれていました


「集中」という言葉を

度々仰られていました


音を出す瞬間に

持てるエネルギーを

全て注ぎ込むようにと


小澤さんからの教えとして

しっかりと私の心に刻まれています


小澤さんの「もっと !もっと!」

というお声が

奮い立たせてくださるのを感じながら

これからも

音楽に向き合って行きたいと思います


もっともっと音楽を愛し

もっともっと音楽を大切にし

もっともっと音楽に近づけるよう



小澤さんから与えていただいたものを糧に

努力を続けていきたいです



そして

喪失感よりも

永遠に息吹を感じていたいです