家族介護者に対して
心理的支援を行うためのアンケートを
早稲田大学大学院 
人間科学研究科より求められ

数枚に渡るアンケート用紙に
回答をしました

アンケート内容は
被介護者の様子を問う場面もありましたが
介護者が介護に携わる日々を
どのような精神状態で送っているかという
ところを探る質問がほとんどでした

家族の負担を中心に(前提に)
アンケートの項目が並んでおり

被介護者(母)の状態に対しての不安は
常に抱えているものの
介護生活において
自身の時間を犠牲にしているというふうには
考えていない私の回答は
ややチグハグに映ったかもしれません

「ひとり介護」では無いという
恵まれた環境の表れかとも思います

高齢の肉親が
幸福感を持って長生き出来るよう
支える家族介護には
このような研究も有難いのですが
現実的には、何より
介護そのものの協力と手助けが不可欠です


今回、このアンケートに答えながら
自分が「介護者」であることを
改めて意識させられた一方で

母のお世話をすることは
家族として普通の事で
「家族介護者」という呼び名は
何だか大仰にも感じました

母の様子を見ながら
日々出来るだけ丁寧に接する

変わることの無いこのスタイルに

アンケートの質問内容も
そして私の質問への答えにも
今の介護生活に
特別な変化をもたらすようなものは
ありませんでした

介護とは
日々地道に向かうより他無いのです

実践あるのみですね

一個人としては
そういうスタンスですが

こういうテーマが研究対象になるのは
超高齢化社会が
確実に大きな社会問題になっているのを
感じます


そして
被介護者と介護者の関係性を
少し冷静に、客観的に捉える事も
時には必要だと思いました


各家庭の
極めてパーソナルな事柄でありながら
社会全体で考える問題でもあるというのが
現代の「介護」の位置付けなのだと
理解しました