来週の神戸行きを前に
神戸在住のピアニストとの
打ち合わせを控えて

今日は「音のメンテナンス」を
行いました

弾き慣れた曲は
一音一音に愛着もありますが
その分、知らず知らずのうちに
本来在るべき音の姿を歪曲してしまっている
というおそれもあり

時々はこうして
職人作業のように
音のひとつずつを
確認する必要があります

フレーズ内の歌い方
音同士の関わり合い
流れや進行は当然大事ですが

一音ずつが
間違いの無いところで
出ているか、響いているかを
確認しながら調整する作業は

(一見音楽を
後退させてしまうかのように思えますが)

再び全体を組み直した際
更に音楽を良いものにするために
大切なステップになります

そしてこれは、事の外
私にとって楽しい作業なのです

何にも捕らわれず(自分の考えにすら)
真っ白な世界に戻れるので

執着や拘り、決め付けから
ひとたび解放されて
精神が自由になるという利点も

決まり事の多い
クラシック音楽ですが
心は常にフリーで無ければなりません

音楽の制約と独自の決め付けは
別のものです

再現音楽は
然るべきところに
然るべき方法で
音を鳴らさなければならない

そのために
演奏者は自由で純粋でなければ
ならないのです

全ては音に、音楽に捧げられるのです

音のメンテナンスをしながら
そんな事を
グルグルと考えめぐらして

それもまた楽しい時間だなと•*¨*•.¸¸♬︎