10月の一言『千客万来』
松山二番町を堪能し若干2日酔い気味の私は、特急宇和海に乗り込み松山→内子へ!
時間にして30分ほどで内子駅に到着です。
駅前には大きなSLがドンとディスプレイされています。
ここで内子ワイナリーの藤渕さんに合流し、醸造施設と葡萄園を見学させていただきました。
葡萄園は“フジぶどう園”と言う大きな農園で、葡萄狩りの追い込み時期でした。
生食用に育てられたMBAや、瀬戸ジャイアントなど糖度の高い葡萄が沢山並んでいます。
醸造施設は葡萄園から離れた山の中腹にひっそりと建っているのですが…
お世辞にも舗装されていない山道はちょっとスリルがあったりします。
施設の真ん前にはヤマブドウが植えられていました。
愛媛では古くからヤマブドウの栽培が盛んだったそうで、良質の苗だけをこちらに移植したそうです。
西向き斜面に照葉樹林と紅葉樹林が生い茂る環境は悪くないですね。
ワインの生産は年間10000本程の小さなワイナリーですが、藤渕さんのこだわりがギュッと詰まった印象を受けました。
実はこのワイナリー、設立までに幾多の困難があったんだそうです。
時の総理大臣・小泉純一郎氏に何度も手紙を送り続け、当時の内子町長のバックアップを経てワイナリー設立を実現させたんだとか!
その情熱がそのままワインに反映されている印象を受けました。
醸造施設からぶどう園に移動すると、内子と言う土地が山に囲まれた盆地だと言う事を実感させられます。
ウネごとに違う葡萄が植えられたワイン用の畑は、いわゆる一文字式(・∀・)b
中国・四国地方では良く見掛ける栽培方式ですが、実際に見たのは初めてです。
生い茂った雑草たちが物語るように葡萄は有機肥料を使ったこだわりの有機栽培。
ワイン名は一般公募で決まった“内子夢わいん”。
いかにも地域復興を匂わせるワイン名ですが、様々な葡萄を使ったワインからは魅力を感じます。
私の想像を遥かに超えた価格帯も本気の現れなんでしょう。
そして、ここからはテイスティングの感想…
ワインは全部で5種類で銘柄は全て“内子夢ワイン”なので、葡萄品種でご紹介したいと思います。
“ロザリオ・ビアンコ(白)”
完熟マンゴーやラベンダーなど複雑な香りでフレッシュな葡萄の果実感がギッシリと詰まった白ワイン。
最後に独特な苦味が残るのが特徴的です。
例えるなら甲州に果実感を加えた感じで、食事には合わせやすそうです。
“ピオーネ(白)”
ラブルスカ臭前開の甘い香りで、貴醸酒っぽニュアンスのある白ワイン。
フィニッシュに蜂蜜のような心地良い果実感が残る1本でした。
それにしても、カクテル用にジュースを絞る時にも思ったんですが、ピオーネって何で何故色が付かないんですかねぇ??
科学的に説明出来る方がいたら、ぜひ教えてください!!
“巨峰(ロゼ)”
クリアなルビーレッドで、ロゼと言うより赤ワインに近いですね。
キャンディ香が気になるものの非常に軽く、程良い酸が残ります。
何でだろう…何処と無くピノっぽから不思議です。
“ヤマブドウ(赤)”
青いみかんのような強烈な酸がのっけから口いっぱいに襲いかかってきます。
酸とほろ苦さが広がるヤマブドウらしいワインです。
“マスカットベーリーA”
まさかの写真撮り忘れです…(T . T)
しかしながらこのMBA…驚くほどキャンディ香が有りません!!
もしかしたらMBAの概念が変わる通好みのワインなのかも知れません。
5種類飲んだ感想としては、本州のどのワイナリーでも感じた事のない味のワイン達でした。
やっぱり行って見ないとわからない事って有るもんですね。
非常に有意義な時間を過ごす事が出来ました!!
藤渕さんをはじめ葡萄園の皆様、お忙しい中ご対応いただき有難うございました。
《ワイナリーデータ》
愛媛県喜多郡内子町内子151
TEL 0893(44)5650
ワイナリーHP→http://www.uchiko-winery151.co.jp
↑↑ブログランキング参加中↑↑
内子夢わいん ベリーA 赤ワイン720ml
2,601円
Amazon |