普段エスニック系の料理を食べ歩いていると、時としてコテコテの和食を食べたくなる事があります。

そんな中、今回は日本酒と和食を楽しむ為に市ヶ谷の“花びし”で一人酒です!

■□■カレーなる日々■□■

お店に入ると大きな向日葵が出迎えてくれます。

■□■カレーなる日々■□■

和食店に花は無くてはならない演出ですが、向日葵は斬新で夏らしくて良いですね。

テーブルには懐敷紙が敷かれていて、センスの良さを感じます。

■□■カレーなる日々■□■

まずはお酒を選択…

■□■カレーなる日々■□■

折角なので、被災地復興支援企画の日本酒リストからいただきました。

まずは岩手の“廣喜・特別純米”から…

■□■カレーなる日々■□■

この蔵の杜氏さんは、なんと女性!!

女性ならではの繊細さと、スーっと喉を通る爽快で辛口なお酒です。

合わせる肴には、前菜として“焼きナス”をいただきます。

■□■カレーなる日々■□■

冷たく冷された茄子とダシ汁は蒸し暑い日には最高の肴です。

続いてお造りなんですが…

このメニューの“快眠”って何だろう??

■□■カレーなる日々■□■

お店の方に尋ねると…

『針を打って仮死状態で入荷した魚なんです!』

との事でした。

こんなアイデアがあるんですね!!

新鮮な物がいつでも提供できる最高のアイデアだと思います。

当然“快眠魚”を注文…

したかったのですが、どうしても気になる魚があったので快眠魚は次回のお楽しみ!

そして注文したのは“鯒(コチ)の薄造り”です。

■□■カレーなる日々■□■

関東では余り馴染みのない魚ですが、関西では鱧と並んで人気の夏魚なんです。

菊花、もみじおろし、浅葱の彩りが綺麗ですね。

個人的な好みで言えば、河豚よりも抜群に美味いですよ!!

お造りと平行して、次なるお酒…

2杯目は福島の“弥右衛門・純米”を選択です。

■□■カレーなる日々■□■

“ヤウエモン”と読むこのお酒、実は始めて呑みましたが中々キレのある淡麗辛口!

淡白な白身の魚には抜群のマリアージュですね。

ちなみに銘柄の名前は、蔵元の社長の名前なんだそうです。

冷たいお料理の後には温かいものを…

焚物から“野菜の南禅寺蒸し”をいただきました。

■□■カレーなる日々■□■

これが思いもよらない位の絶品料理で驚き!!!

人参、冬瓜、カボチャ、しいたけ、たけのこ、茄子と色彩豊かな野菜に、おろした山芋がたっぷりо(ж>▽<)y ☆

そこにダシの利いた銀餡を加えて蒸しあげた一皿は、正に野菜の宝箱!

正直な話、今まで食べてきた料理の中で一番かも知れません。

そんな余韻に浸りつつ、次なるお酒を…

福島の“自然郷・純米”をいただきました。

■□■カレーなる日々■□■

米本来の甘さを感しる事の出来る、昔ながらの純米酒で食中酒には最適です。

最後の肴は油物から“小柱のかき揚げ”を選択してみました。

■□■カレーなる日々■□■

野菜の甘味と小柱の旨味が詰め込まれた“かき揚げ”はサクサクな食感が楽しめます。

全体的に料理のレベルが非常に高いお店で、味付けは関東と関西のちょうど間のような感じです。

帰りがけにお店の方にその辺の事を尋ねたら、予想通り板前さんは関西で勉強された方でした。

かつを節にもこだわりがあり、血合有りと無しの二つを贅沢に使っているそうです。

そう言ったこだわりが料理に現れているのを実感できるお店なので、リピート必至!!

実はこのお店のメインは、シーズナブルな“すっぽん鍋”なので、次回一人じゃない時にスッポンをいただきたいと思います('-^*)/


花びし 割烹・小料理 / 市ケ谷駅麹町駅半蔵門駅
夜総合点★★★★ 4.0