言わずとしれた結婚のバイブルのアップデート版。「恋は男からしかけさせろ」というルールズの基本原則はそのままに、現代女子のためにSNSやチャットについての章が追加されている。

 

私はけっこうルールズは好きである。ルールズの主張が、「男をほめましょう、手料理をふるまって胃袋をつかみましょう、男を立てましょう、妥協しましょう、身のほどを知りましょう」という女性に低姿勢を強いる日本の婚活本や婚活業者と正反対だからである。

 

自分に興味を持たない男に執着して次に行けというルールズの教えはまことにもっともだ。婚活女子にはぜひ参考にしていただきたい。難易度高めの男にアタックする恋も悪くはないが、あくまで結婚をゴールにするなら合理性の高い婚活をしたほうがよい。

 

ただし、ルールズシリーズはあくまでアメリカ人を対象に書かれた本だということは忘れてはならない。日本の婚活女子がルールズのテクニックをそのまんま使用するのは危険である。たとえば、「気に入った男がいても自分から声をかけるな」というルール。バーやパーティーで好みの男性がいても、自分からアプローチをかけてはいけないと言うのである。「恋は男からしかけさせろ」というルールズの鉄則を死守し、女子は相手が声をかけてくれるのを待たなければならない。だがしかし、日本の婚活男子は気に入った女性に自分から声をかけられるか? 特に婚活パーティーなどに現れる男性は奥手で恋愛経験も乏しく、自分に自信がなく、受け身なのがデフォである。どストライクな女性がいても、なかなか自分から声をかけたりはできまい。せいぜい相手の周りをウロウロし、なんとか視界に入って女性から声をかけてもらおうとするであろう。

 

見合いをしても、自分から交際の申し込みができず相手からの返事を待つ男性も多いという。自分から交際申し込をして断られてしまったらプライドが傷つくからである。そのマインドはまさに、求婚者たちを品定めするお姫様である。受け身でプライドばかり高いお姫様男子を相手に、「恋は男から~」というルールズをまんま適用してもうまくいくわけがない。始まる前に終わるだけである。

 

それでもやはりルールズシリーズは一読の価値がある。やはり女が強気でいられる恋愛のほうが楽しいからである。