メイクアップアーティストと言う仕事は
幸せでないと出来ない仕事だと思う。






向かい合う相手が
物じゃなく人間であり
扱うものが
女性であり
お顔であり
心である以上

日々のコンディションの調整は
体調だけでは不十分。




肌に触れる。


肌に触れることによって
そこに感情の伝線が生まれる。



自分が楽しい気持ちを持っていれば
それは伝わるし
逆に、悲しい気持ちを持っていれば
それさえも伝わってしまう。


そういうもの。




撮影現場という繊細な空間になると特に
触れることにおいての
細心の注意が必要だ。

美も創るし、空気も創るし、心も創る。





昔、
専門学校時代に、ブライダルメイクアップアーティスト志願の生徒達にむけて行われた
就職についての説明会で
恩師がこんなことを言っていた。



「自分が精神的に弱いと感じたり
自分自身を満たす力が弱いと感じるならば
ブライダルのメイクアップアーティストを志望するのは、この場で、やめなさい。


自分自身が彼氏と別れた日でも
婚約破棄された日でも
羨み妬むことなく、献身的かつ、深い愛情を持って現場に立ち、
心からのおめでとうございますが言える人だけが進みなさい。


人生で最も輝く日を過ごされる花嫁さんの
絶対に失敗の許されない一日を

たかが貴女(裏方)のコンディションで
左右されてはいけない。

たかが貴女(裏方)のモチベーションが
影響してはいけない。



だから

質の高い仕事をする為には
軸を自分に持ちなさい。


人生に何が起きても
立ち上がり、尽くし、再び愛するだけの
強さを持って、仕事に就きなさい。」




人生だもの。

うまくいかないことや
涙が止まらない日もある。

罪悪感や孤独感、虚無感に埋もれたり

自信を無くして塞ぎこむ日だって

幾度と無く訪れる。



流されない。
流されちゃいけない。




幸せは
貰うものでも
奪うものでも
ない。

愛は与えるもので
幸せは気がつくものだ。

自分の幸せは
自分で決められると思う。

コンディションを整え
心を満たして
軸を自分の真ん中に持ち
私は、その力で
お顔と心を扱いたい。




CeCe