2007年医学雑誌「Nature of Medicine」に水素はヒドロキシラジカルを選択的に消去するという研究報告が発表されて以降、世界中で何千という発表や論文が出ていますが、眼科領域ではこれまで、全く報告されていません。しかし、眼科は網膜血管を直接見ることができ、なおかつ、OCTAという簡便に血流動態を調べる機器があることより、水素の重要な効果の一つである、血流増加を見ることができます。
2022年の3月よりハイセルベータET100を導入し、緑内障、加齢性黄斑変性症、網膜色素変性症、黄斑浮腫、網膜中心静脈閉塞症などの治療に高濃度水素・酸素吸入療法において、顕著な改善効果を見出し、OCTAで水素吸入前後の血流動態の変化を見ることができました。今後、眼科で取り入れるべき治療として3題学会報告いたします。
1)9月2日眼光学学会一般講演で「高濃度水素吸入 前後の眼血流変化」で正常眼の水素吸入前後のOCTAでの眼血流の変化が眼科領域での最初の発表と思います。これは正常眼でのOCTAでの変化を見た報告です。
2)9月9日緑内障学会で一般講演「緑内障における高濃度水素吸入前後の眼血流変化」緑内障を正常眼圧緑内障と高眼圧の開放隅角緑内障で比較検討します。
3)10月6日~9日の臨床眼科学会のポスター展示で「加齢性黄斑変性症における高濃度水素吸入前後の眼血流変化」
ARMDの水素吸入による変化を報告いたします。