読み返してみると、大筋には影響ないけど、ちょいちょい矛盾が見つかるなぁ。

自分の妄想垂れ流してるだけのSSだから、まぁいいか(殴)

 

 

キラがイチ達を連れて家に入ると、ラクスが出迎えてくれた。

「いらっしゃいませ。イチ様、クムギ様、ゴクラク様。また来て下さって嬉しいですわ。お帰りなさいませ、キラ」

魔女協会の協会員としてではなく、ただ友人になりたくてきたのだという事をキラを通して知っているのだろう、ラクスは歓迎してくれた。

三人もそれぞれに挨拶を返す。

「ただ今、ラクス」

「キラ、今年の木苺ジャムもよく出来ましたわ」

「みたいだね。いい香り」

「今日のお茶はお砂糖ではなく、ジャムを入れましょうね」

この会話にふと違和感を覚える。

「…味は解るんだな」

そう、これは最初からずっと思っていた。

思わずと言った風に呟いたゴクラクに、キラとラクスが同時に振り返る。

「食べる必要がないだけで、食べられない訳じゃないからね」

「味を楽しむ事は出来ますわ」

この返答に納得する。

全く食物を口に出来ないなら、作ったものが美味しいかどうかの判断も出来ないだろう。食べたものが彼らの体内でどうなるのか解らないが。

「さあ、上がって下さいな。ティーパーティーにいたしましょう」

 

先日と同じ部屋に通される。

そして先日は違い、二人が一緒にお茶やクッキーを持ってくる。

時間的に考えると、このクッキーは作り置きか。

やはり『楽しむ』事はよくやっているのだろう。

本当に「人間らしい」魔法だ。

「そう言えば、デスカラス様だけいらっしゃらなかったのですね」

「俺達より忙しいからな」

先ほど曖昧に誤魔化したクムギとゴクラクと違い、イチはあっさりそう言った。

それ自体は間違っていない。

デスカラス班、と言う名前が示す通り彼女は責任者だ。とはいえ、今回の「忙しい」は事後処理と言う名の始末書書きが大半なのだが。

「ラクスさんのクッキー、気に入ってた」

「あら、嬉しいですわ。では今日も持って帰って下さいね。前もって言ってくださればマフィンやタルト、パイもお作りしますわ」

成程、日持ちのしないものは事前連絡すればいいのか。

材料は持ち込み制だったか。

「あの、あの、フォンダンショコラとかもいいですか?」

クムギが食い気味に訊く。

「ええ、大丈夫ですわ」

「シフォンケーキ…」

ゴクラクも王族として過ごした時間がある、特に甘いものが好きな訳ではないが、時々食べたくなるのも事実。

「はい。クリームやジャムはお付けになります?」

「良ければ」

「承知しました。イチ様は?」

「俺はそう言うのはよく解らない。でも、甘いものは嫌いじゃない」

特定の名前が出てこないだけだと言うイチに、ラクスはにこりと笑った。

「では、オーソドックスなショートケーキをお作りしましょう」

にこにこしているラクスを見て、キラもにこにこしている。