最終公開の特典…もう最後なんだから全部くれよ。ここに来てもランダムってさぁ。
キララク、キララク!
いやまぁ、運命時代のアスランがグッダグダだったのは元から知ってたから、当時の上官からこの案件が出てきた時はある意味渡りに船だった。
アスランに何かあったら、キラだけでなくラクスにもカガリにも大ダメージ入るし。
そりゃ、本編見てて何もなかったのは知ってるけど、私というイレギュラー要素がどう作用するか判らなかったし。
一応種の時に、フレイに傾倒するのだけは止めた。
というか、そもそも私っていう同じコーディネイターがいて、ずっとキラ側にいたんだから、それまであんなにコーディネイターに対して嫌悪感を示してたフレイになびく訳がないんだけどね。
でも、それ以外は弄れなかった。
本編を思い出せば思い出すほど、ここを弄ったら後の影響が大きすぎるって事が多くて…せいぜいトールに口酸っぱく注意を促すくらいしかできなかった。
どう考えても、あの地獄な本編が、それでも最良でしかないんだもの。
…そう、フレイは結局クルーゼに殺された。
ヘリオポリス組が正式に従軍するきっかけになったあの演説はやっちゃってた訳で、本来の目的のキラ取り込みが空振っただけ。
その演説がある以上、アラスカでの転属は避けられないし…そうなったら後はもう本編一直線。
ただそれがキラの目前でなかった事だけは…酷いと言われても、私はホッとした。
尤も、キラの繊細さは変わらないから戦後はやっぱりああなっちゃったのよね。ほんの少し、マシになっただけで。無力だなぁ、って思ったわ。
でも、それだからこそ。
「え?まさか誰も考えてなかったの?オーブが提唱したって言っても、プラントとあの大西洋連邦が同じ組織に参加してるのよ。これって凄い事だと思うんだけど」
あれだけブルーコスモスとズッブズブだった国が。
そう言うと、全員が何度も瞬きしてから、リミを見た。
「キラは優しいから、守れなかったものの事ばかり考えるけど、守れたものも沢山あるよ。だから、コンパスが出来たんじゃないの?」
フリーダムありきの組織、という考えは間違ってない筈。
「リミ…僕は…」
「シンやルナマリアだって、前は敵だったじゃない」
名指しされた二人が、頷きながらキラに視線をやる。
色々考えつかなかったけれど、言われてみれば確かにそうだと思う。
「僕だけの力じゃない、とか言いそうだけど、キラの力だって大きいんだからね」
というか、この反応だと、あの後誰もフォローしてなかったんだな、と何となく嫌な気持ちになる。
こんなに時間が経っても、まだ?
それはあれから怒涛の展開だったとは思うけれど…落ち着いてきたらもう忘れちゃったって事かな。
「変わってるよ、キラ。キラが頑張ってきた結果だよ」
それでも何処となく納得できてないような顔になってるキラに、ため息が出そうになる。
オリキャラ独白回。