デスカラスーーーー!

弟だけでなく、部族ごと全滅させられてたのか。そりゃ…重い。きつい。

「家族」が重いな、この漫画。

でも絶対ここで終わる訳ないよね、彼女。

 

 

だがしかし、見逃される訳もなかった。

「ミリィ、またディアッカと喧嘩中なの?」

「…またって何よ」

「いや、もう何回目?くっついて別れて、くっついて別れてって」

最初の大戦後から約4年。

最早年中行事と言ってもいい状態になっている。

「私の有能な補佐官は、恋愛にはポンコツか」

ミリアリアにだって幸せになって欲しい。

何時も結果的にはこき使う形になっているが、部下である以前に彼女もまた友人なのだ。

「そりゃまぁ、始まりが始まりだからなかなか素直になれないのは解るけど、あんまり長いとディアッカがミリィを諦めちゃうかもよ」

「あきら…める?」

ミリアリアが意味を飲み込めずにキョトンとする。

愛想を尽かされるの間違いではないのか。

他の参加者も首を傾げているが、ラクスだけが少し辛そうな表情になった。

「ラクス様?」

正面にいたヒルダが気づかわしそうに声をかける。

「解りますわ。わたくしもキラの手を放そうとしたことがありましたもの」

「どういう事だ、ラクス」

「キラはもともと一般家庭の普通の学生でした。それに戦う事だって本当は嫌で仕方ない人です。わたくしのようなしがらみまみれの重たい女と一緒にいては…と、ファウンデーション事変前には思っていましたの」

愛しているから、相手の幸せを思うからこそ別れようと考えていたのだ、とラクスは告白した。

「いやそれ、その方がキラは苦しんだと思うぞ」

「そうね。キラ君はラクスさんに笑っていて欲しくて、必死に頑張っていたのだもの」

お互いを想いあっていた。

幸せになって欲しかった。

けれど忙しすぎて、終わらないテロ対策に疲弊していって、何時しかすれ違って行ってしまった。

「ええ。今ならそれが解ります。ですが、あの頃はお互いに一杯一杯で…だからこそ今こうしていられることに皆様に心から感謝いたしますわ」

あの時に終わっていた可能性は十分にあった。キラがこの世を去っていた可能性はもっとあった。

最後にふんわりと笑って感謝を伝えたラクスの、その余りの美しい微笑みにそこにいた全員が一瞬動きを止めた。

そんな中、ミリアリアが何か決意したような表情になった。

「何か解ったわ、リミ」

「そう?」

スマホを握り締めて席を外す旨を告げたミリアリアを、全員が温かく見送った。

 

ミリアリアは一度深呼吸して、電話を繋げた。

「…ディアッカ、そっちはどんな?」