大人になる階段を上り始める直前の子供って


“しなちく”のにおいがします。



お昼寝中の寝息が一番わかりやすいです。




汚れちまった悲しみをまだ知らない人生のほんのわずかな瞬間。







ずーっと、子どもでいたかったのに…


不意に訪れたあの日のことを
あなたは覚えていますか?



スーパーボール色の階段の扉を開けてしまったあの日を…










オレの鉛筆こんなにチビたになったんだぜ!



わぁ、すごい!

小指くらいしかないね。



もう、これ以上は鉛筆削りでも削れないさ!



そうだよ、それ以上は削れないよ!






(この時、突然私の‘スイッチ’が入った)





私、それよりチビた鉛筆持ってるよ!!



ええーっ!




本当?



本当だよ!!



じゃ、見せて!!




い、い、いいよ!


明日持って来る!!








家に帰るや否や、父親に鉛筆を差し出した。




できるだけ短い、チビた鉛筆にして!



削れるぎりぎりまで短くしてね!




そんなに、短くしたら書けないぞ。




いいから!


いいから!





もっと短く!


もっと!

もっと!









数分後手先が器用な父によって、おつまみチビチビ鉛筆が完成した。




翌日、得意気な顔で鉛筆を皆に披露し
もてはやされた。






しかし、そのあとになんともいえない
今まで味わったことの無い気持ちになった。






それをきっかけに、だんだん嘘と錯覚の違いがわからない大人になっていった。










課長、すみません叔母が亡くなりましたので、明日休ませていただきます。


ゴールデンウィーク前は、叔父さんで明日は叔母さんねえ。



来週は、誰かね?




はい、祖父の予定です。



先月亡くなっているじゃないか。







課長!


実は私、海から人間界にやってきたので
海中親族がわんさかいるんです!





~ヒラヒラヒラリン


     ヒラヒラリン~










そうか…


それなら、今度から“おめで鯛休暇”に切替たらどうだ?





課長も上手いこと言いますねぇ~!



私も、来月課長の葬儀が終わり次第そうしようと思ってたんですよ!!




∵゛###


もう、いい!!!


しばらく、休んで身辺整理をしたまえ!





ありがとうございます。



忌引き+有給休暇繰り上げ扱いでお願いしま~す!!






~ヒラヒラヒラリン



     ヒラヒラリン~